お線香をあげる場面は様々ですが、正しいマナーをご存知でしょうか?

実は、宗派によって何が正しいのかは違うのです。

お墓参りやお通夜など、人様の前でもしうっかり間違えていたら大人としては恥ずかしいですよね。


また、お線香をあげることにはちゃんとした意味があります。

意味を知れば、今までよりも心をこめて故人に手を合わせることができるのではないでしょうか。


大切な故人に少しでも喜んでもらえるよう、迷わずあの世へ逝けるよう、お線香のマナーと知識は身につけておきましょう。


-- この記事の目次 --

1.マナーを知る前に!なぜお線香をあげるの?

2.お線香のあれこれ

3.お線香をあげる正しいマナー

4.故人宅へお線香をあげに行く際のマナー

5.お墓参りでお線香をあげるマナー

6.お線香のマナーをもっと知る

7.お葬式に関するお線香のマナー

8.よくある質問

まとめ

1.マナーを知る前に!なぜお線香をあげるの?


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お通夜や葬儀だけでなく、法事やお墓参りなど様々な場面でお線香をあげる機会はありますが、なぜお線香をあげるのか、理由はご存知ですか?

お線香をあげるのにはちゃんと故人を想った理由があるのです。

普段何気なくあげているお線香も、意味を知ればこだわりたくなってしまうかもしれませんよ。

 

1-1.故人の食べ物となる

お線香の香りは故人の食べ物になると考えられています。

亡くなってから四十九日間はお線香を絶やさずにたいておくという風習がありますよね。

亡くなってから四十九日が過ぎると仏の世界に旅立ちますので、それまでの間故人の食べ物はお線香の香りになるのです。

ですから、お線香をあげないと故人がお腹を空かせてしまいますね。

仏教経典のひとつ、「倶舎論(くしゃろん)」にはこのように記述されています。

死後の人間が食べるのは匂いだけで、善行を積み重ねた死者は良い香りを食べる。

ということは、お線香なら何でも良いという訳ではなく、生前故人が好んでいた香りのお線香をあげたらきっと喜んでくれると思いませんか。

また、「倶舎論(くしゃろん)」にはこのような記述もあります。

悪行を重ねたものは悪臭しか食べない。

よって、お線香をあげるということは、悪霊を遠ざけるという意味もあるのです。

 

1-2.自分の身を清める

お線香には、お線香をあげる人の自身の心身やその場を清めるという意味があります。

仏教では、お線香をあげることで体や精神を清めることができるといわれているのです。

お線香が香りを放つことによって、お線香をあげている人自身の香りが消えます。

体臭が消えるという意味だけでなく、俗世で汚れた心と体をきれいにしてくれるという意味もあります。

現在では、アロマテラピーやお香などは疲れた心と体を癒してくれることから、特に女性に人気がありますよね。

匂いには人の心を穏やかにしてくれる不思議な力があるのですね。

 

1-3.仏様と繋がる

お線香には、仏様になった故人と心を通わせることができるという意味もあります。

お線香をあげている人の心と仏様をお線香でつなげることができるのです。

お線香で自分の身を清めたら、仏様と向き合い、生前話せなかったことや近況などを伝えましょう。

2.お線香のあれこれ


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お線香をあげることの意味を理解したところで、次は「お線香」について知りましょう。

お線香をあげることは故人を大切に思う気持ちだけでなく、私たちの心や体を清めてくれる訳ですから、お線香についての基礎知識を知り、日頃から適切に・快適にお線香を使用しましょう。

 

2-1.意外と知らないお線香の保管方法と使用期限

お線香の保管方法と使用期限は気にしたことがないという人も多いのではないでしょうか。

しかし、大切なお線香です。

せっかくですから、良い状態のお線香をあげるようにしてくださいね。

 

・使用期限について

使用期限は設けられていません。

お線香は使用する環境によって、香りが変化するものです。

むしろ、変化した状態の香りが好きだという人もいます。

 

・保管環境の注意点

大切なのは、保管環境です。

お線香は香りが変化するものといっても、保管環境が適切でないと、お線香の香りが薄れてしまったり、不快に感じる香りに変化してしまうこともありますから、適切に保管し、香りの良いお線香をあげるようにしましょう。

まず、お線香は熱によって香りが変化してしまう可能性がありますので、直射日光が当たる場所に保管することはNGです。

直射日光の当たらない日陰になる場所で保管しましょう。

また、直射日光が当たらない場所であっても、高温多湿な場所での保管もNGです。

特に水回りは、湿気によりカビの発生や香りが劣化する大きな原因となりますので、注意してくださいね。

 

2-2.お線香の匂いはこうやって消す

お線香は、故人の食べ物であったり、自分の心と体を清めることを知っていても、お線香の香りの好き嫌いは別のことですよね。

やはり、お線香の匂いは苦手に感じる人もいると思いますし、外出先などで他人を不快に感じさせてしまう可能性もありますので、好き嫌いだけでなくマナーとして、お線香の匂いを消す方法を知っておいた方が良いでしょう。

 

・とにかく換気

窓を閉め切ったお部屋ではお線香の香りが部屋中に残って消えませんので、換気が必要です。

しかし、窓を開けたら十分な換気ができるのかというと、そうではないのです。

換気扇や小窓などを利用し、家の中で最低2ヵ所は空気の通り道を作って効率良く換気しましょう。

 

・物に染みついたお線香の匂い

物に染みついたお線香の匂いを消すには、重曹がおすすめです。

スプレーボトルを使えば、簡単に重曹スプレーが作れます。

重曹スプレーにしておけば、手軽に使えて便利ですよね。

便利な重曹スプレーの作り方は、「ぬるま湯500ml+重曹大さじ1」です。

匂いの気になる物にスプレーを吹きかけて、濡れ布巾で拭き取りましょう。

 

・服に染みついたお線香の匂い

臭いは水分に溶けやすい性質なので、スチームアイロンを使うのが、簡単で効果的です。

スチームの蒸気をあてることで、臭い成分を飛ばしてくれるのです。

これは、お線香の匂いを消してくれるだけでなく、タバコや防虫剤など様々な匂いをけしてくれる定番の方法なので、是非覚えておいてくださいね。

とはいえ、毎日使うお線香の匂いを毎回消すことは面倒ですから消さなくても良い対策もしておきたいですよね。

最近は、煙自体が苦手であれば、備長炭を使ったお線香はいかがでしょうか。

煙が少なく消臭雑菌の効果がありますので、喘息の方にもおすすめですよ。

匂いが苦手な人は、好きな匂いのお線香に変えてみましょう。

最近は、「ミルキー」「いちごみるく」「ココア」などといった変わり種お線香まで、匂いのバリエーションはかなり豊富です。

色々試して、是非お気に入りの一品を見つけてくださいね。

 

2-3.お線香の灰の処分について

お線香をあげると最終的には灰になります。

皆さんはその灰をどのように処分していますか? 燃やせるゴミとして処分されている方が多いでしょう。

しかし、「仏様にあげているお線香の灰をゴミとして捨てるのは、粗末に扱っているようで気が引ける。」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

いいえ、そんなことはありません。

お線香の灰を捨てることは、粗末に扱っている訳でも罰当たりなことでもありませんから安心してくださいね。

お線香の灰は仏壇に飾るお花と同じです。

仏壇に飾ったお花は枯れたら燃やせるゴミとして処分しますよね。

枯れたお花もお線香の灰も既に供養を終えた物なので、ゴミとして処分しても罰当たりにはならないのです。

灰を捨てる際は、そのまま捨ててしまうと灰が舞うので、少し水分を含ませてから捨てるようにしましょう。

3.お線香をあげる正しいマナー


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お線香の正しいあげ方は、大人として是非とも知っておきたいマナーのひとつですよね。

お線香をあげる機会は多いので、正しくお線香をあげる方法は知っていて損はありません。

 

3-1.お線香の上げ方

まずは、基本的なお線香をあげる手順を知りましょう。

 

・仏壇の正面に座り一礼をする

仏壇の前に座布団が用意されている場合は、座布団の手前で遺族の方に一礼しましょう。

また、弔問でお線香をあげる場合も、遺影に一礼する前に遺族に一礼します。

 

・お線香に火をつける

お線香は、必ずろうそくから火をつけましょう。

決してお線香に直接火をつけないでくださいね。

ろうそくに火がついていなければ、自分でろうそくに火をつけてからお線香に火をつけましょう。

お線香は、神仏に供えた火を分けていただいて、故人に捧げるという意味がありますので、直接お線香に火をつけるのはNGなのです。

 

・お線香の火を消す

お線香の火の正しい消し方は、お線香の火がついている方を上にして、そのままお線香を真下に引き下ろす方法です。

真下に引き下ろすときに少し勢いをつけると、火がすっと消えます。

お線香の火の消し方は、左手であおいで消すという方もいらっしゃいますが、マナー違反ととられてしまう可能性があるので、避けた方が無難かもしれません。

また、お線香の火を消すときに絶対にやってはいけないマナー違反が、息を吹きかけて火を消すことです。

これは、仏様に息を吹きかけるということになります。

現世に生きる私たちは清らかな身ではありません。

その口で仏様に息を吹きかけることはいけないこととされていますので、注意ましょう。

 

・お線香を立てる

火を消したお線香を香炉に立てましょう。

ただし、お線香を寝かせる場合もあります。

立てるか寝かせるかは宗派によって異なります。

 

・合掌して一礼をする

お線香を立てたら、合掌して遺影と遺族に一礼をします。

 

3-2.宗派によって異なるお線香のあげ方

基本的なお線香をあげる手順は前述のとおりですが、お線香をあげる本数やお線香を立たせるのか寝かせるのかなどは、宗派によって異なります。

 
宗派 本数 立て方 備考
浄土宗 1本 香炉の真ん中に立てる 地域によって1~3本の場合もある。

臨済宗 1本 香炉の真ん中に立てる 「他の物事には目を向けずに、一心に故人の冥福を祈る」という意味でお線香は1本とされている。

曹洞宗 1本 香炉の真ん中に立てる 短いお線香は2本立てる場合もある。

「仏法僧の三法は一つ」であるためお線香は1本であるという説がある。

日蓮宗 1本 香炉の真ん中に立てる 地域によっては3本立てる場合がある。

浄土真宗 1本 1本を2つに折り、横に寝かせる 香炉の幅に合わなければ、3つに折っても良い。

天台宗 3本 香炉の中で逆三角形になるように立てる お線香3本は「仏法僧」に捧げることを意味する。

真言宗 3本 香炉の中で逆三角形になるように立てる お線香3本は「仏法僧」に捧げることを意味する。


これは、あくまでも一般的な例で、同じ宗派でも異なるものです。

一番良いのは、その地域で正しいとされている方法でお線香をあげることです。

なお、宗派によって異なる作法は必ず覚えていないといけないという訳ではありません。

家族ならまだしも、友人などとなってくると宗派は分からないということはよくあることです。

そのようなときは、普段自分が行っている作法でも構いません。

 

3-3.お焼香の種類と作法

お焼香とは、仏様や故人に向けて香を焚いて拝むことで、心と体のけがれを取り除いた清浄な状態でお参りするための作法です。

 

・お焼香のやり方

右手の「親指・人差し指・中指」の3本で抹香をつまみ、それを額の高さまで上げたら指を擦りながら香炉に落とします。(「おしいただく」といいます。)

これを、1回~3回行うのですが、回数は宗派によって異なります。

 

・お焼香の種類(立礼焼香)

椅子式の式場は、立礼焼香が一般的です。

「焼香台の前で止まって、僧侶と遺族に一礼する」

「遺影に合掌し、一礼する」

「焼香台に進み、お焼香をする」

「合掌し、最後に遺族へ一礼して席に戻る」  

・お焼香の種類(座礼焼香)

畳式の式場は、座礼焼香が一般的です。

座礼焼香は、立礼焼香と順序は同じです。

異なる点は、真っすぐには立たず、移動の際は腰を落とすことと、お焼香の際は正座をすることです。

 

・お焼香の種類(回し焼香)

式場が狭い場合などは、回し焼香を用いることが多くあります。

回し焼香は、自分が焼香台まで行くのではなく、焼香炉が順番に回ってきます。

焼香炉を受け取ったら、自分の前に置き、お焼香が終わったら隣の人に回しましょう。

椅子席の場合は、受け取った焼香炉は膝の上に置きます。

 

・お焼香の回数

浄土宗 回数の定めはなし
臨済宗 1回
曹洞宗 2回(1回目はおしいただき、2回目はおしいただかない)
日蓮宗 1回または、3回
浄土真宗 1回(おしいただかない)
天台宗 回数や作法の定めはなし
真言宗 3回

4.故人宅へお線香をあげに行く際のマナー


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故人宅にお線香をあげにいくときは、必ず事前にご遺族に連絡を入れ、了承を得るようにしましょう。

突然訪れることはご遺族にとって迷惑になりますので、マナー違反です。

ご遺族から了承が得られたら弔問に伺いますが、その際に知らないとマナー違反となってしまう注意点についてご紹介します。

 

4-1.弔問時は平服でOK

お線香をあげるために弔問する場合は、喪服ではなく平服でも失礼にはあたりません。

しかし、派手な服装やラフな服装はやめましょう。

例えば、ジーンズとTシャツといった服装はマナー違反です。

男性は、スーツやジャケットスタイルで、女性はワンピースやアンサンブルを着るのが一般的です。

また、アクセサリーは結婚指輪以外は控えましょう。

 

4-2.遺族への挨拶は手短に

弔問時のご遺族への挨拶は、手短に済ませましょう。

挨拶が長くなると、遺族に余計な負担をかけてしまうことになり、マナー違反です。

時間的には、2分~3分程度が妥当です。

ご遺族に挨拶するときは、時間を念頭に置き、早めに切り上げましょう。

挨拶は、「この度はご愁傷様でございました」などといったお悔みの言葉を述べ、故人との関係やお世話になったことなどお話しすると良いでしょう。

また、帰り際に「お困りのことがあればお申しつけください」などと一声かけるとより丁寧ですよ。

 

4-3.持ち物の基本

ご遺族への手土産は必要ありません。

しかし、故人の供養のために、供物や供花を持参しましょう。

一般的には、お菓子や果物、お花を用意します。

最近は、お花を持っていくよりもお花券をお渡しする方も増えています。

また、良い香りのお線香なども喜ばれますよ。

もし、故人が生前好きだったものを知っているならそれをお供えするのも良いでしょう。

また、お通夜や葬儀に参列できなかった場合は、お香典も忘れずに持参してくださいね。

その際は、お香典の表書きにも注意が必要です。

四十九日前の表書き=御霊前 四十九日以降の表書き=御仏前

5.お墓参りでお線香をあげるマナー


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お墓参りでお線香をあげる機会も多いですよね。

そもそも、お墓参りはなぜするのでしょうか。

仏様をお参りするのはもちろんですが、普段お墓を守ってくれているお寺に挨拶に行くという意味もあるのです。

また、お寺の本堂の仏様を拝ませてもらい日頃の感謝を述べましょう。

ここでは、お墓参りに必要な知識やお墓参りでお線香をあげるマナーについて説明します。

 

5-1.お線香は束で火をつける

お墓参りでお線香をあげる場合は、束のまま火をつけましょう。

煙をまとめて焚くことで、供養されていない無縁仏が近寄りにくくなるそうです。

また、お線香に火をつける場合はライターやチャッカマンなどを利用してもOKです。

屋外で風が強い日などはマッチやライターではハードルが高いときがありますよね。

そんな事態を想定すると、チャッカマンが一番便利かもしれないですね。

 

5-2.持ち物はチェックリストで準備万全に!

お墓参りに行く際は持ち物がたくさんあります。

お墓の前まで行って忘れ物をしてしまったなんていうことは避けたいですよね。

そこで、事前にチェックリストを作成し、忘れ物がないよう準備万端にしてお出かけしましょう。

・お線香

・ライターやチャッカマン

・ろうそく

・仏花


・お供え物(故人が好きだった食べ物など)


・掃除用具(バケツ・雑巾・たわし・ゴミ袋・ほうき・軍手)  

5-3.お墓参りの手順

・手を洗い清める

お墓参りをする前に手を洗い清めましょう。

 

・手桶に水を汲みに行く

墓石にかけるための水を汲みましょう。

手桶や柄杓はお寺で貸し出してくれるところが多いですが、分からなかったらお寺に確認しておきましょう。

 

・お墓の前で一礼し、お墓の掃除をする

掃除は、まず墓石の周りから始めます。

雑草の処理や周りの掃き掃除などを行いましょう。

また、花立に花が残っている場合は、取り除いて花立もきれいに洗います。

墓石周りの掃除が終わったら、次は墓石をきれいにしましょう。

墓石に柄杓で水をかけて、スポンジやたわしなどで墓石をこすります。

細かい部分をきれいにするには、歯ブラシを使うと便利ですよ。

 

・お花を供える

お花は、風で倒れてしまわないように、茎を短めに切ると良いでしょう。

お花は対になるように供えるものですが、花立が一つしかない場合は、左側に供えましょう。

 

・お供え物をする

持参したお菓子などをお供えします。

お供えした食べ物は、放置すると腐ってしまったり、カラスや虫に食い荒らされてしまう可能性がありますので、そのままにはせずに、必ず持って帰るようにしてくださいね。

・お線香をあげる

お線香をあげる順番は、故人に近い人が優先となり、その後は年長者から順番にお線香をあげていきましょう。

・合掌して冥福を祈る

墓石より低くなるように、しゃがんで合掌するのが礼儀です。

 

・後片付け

最後にしっかりと後片付けをして帰りましょう。

 

5-4.お墓参りのマナー

お墓参りは基本的に身内で行うことが多いはずなので、そこまで堅苦しくなくても良いですが、それでも注意すべき点もあります。

 

・仏花について

一般的にお供えするのにふさわしいとされているお花は菊ですが、菊でなければいけないということではありません。

故人が好きだったお花を供えても構いません。

ただし、棘のあるお花や匂いの強いお花は避けましょう。

 

・服装について

お墓参りの際に、法要を行う場合は喪服を着るのですが、そうでない場合は服装に決まりはありませんので、普段着でも構わないのです。

しかし、お墓参りには仏様に感謝の気持ちを伝えたり、弔意を伝えるという目的がありますので、あまり華美な服装は好ましくありません。

 

6.お線香のマナーをもっと知る


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お線香には他にも知っておきたい知識があります。

絶対に覚えておかないといけないという知識ではありませんが、将来役立つこともあるかもしれませんので、頭の片隅にでも置いておいてくださいね。

 

6-1.お線香は火気であるととらえる

お線香は、火がついているというよりは煙がでているというイメージなので、火気としてあまり認識されていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、お線香が原因で火事になるようなこともあるのです。

お線香は、表面上は燃え切ったように見えても、香炉の中でまだ燃え切っていないお線香が残っている場合があります。

この状態で新しいお線香を立てて火をつけてしまうと、お線香の下側にも火がついてしまうのでお線香が倒れてしまいます。

お線香の上側にも火がついているので、これが布などの上に倒れると火事の原因になってしまいますよね。

火事防止のため、宗派の作法とは違っていてもあえてお線香を倒してお供えする方もいます。

お線香も火気であることを十分に認識し、細心の注意を払って取り扱いましょう。

6-2.贈答用のお線香を選ぶときの3つのポイント

最近は、様々なお線香がありますので、贈答用のお線香は喜ばれます。

しかし、種類が豊富であるからこそ、何を基準に選んだらいいのか迷ってしまいますよね。

そこで、贈答用のお線香を選ぶポイントをまとめました。

 

①贈答用のお線香は箱に入っているものを選ぶ

贈答用なので、箱に入っているものが良いでしょう。

高価なものだと、桐箱や化粧箱に入っているものあります。

予算と相談してくださいね。

 

②お線香の特徴で選ぶ

先方の住宅事情でお線香を選ぶの方法の一つです。

最近は、マンションなどの集合住宅に住む方が多くいらっしゃいます。

集合住宅の場合は、ご近所のことを考え煙や匂いが少ない物を選ぶと親切ですよね。

 

③お線香の匂いで選ぶ

先方や仏様の好みの香りを選ぶという方法もあります。

香りの種類もかなり豊富なので、好みの香りはきっと見つかるのではないでしょうか。

 

6-3.お線香にも種類がある

お線香にも種類があることをご存知ですか? お線香は使われる原料によって2種類に分けられるんです。

 

・杉線香

杉線香は、杉の葉を原料としたお線香です。

杉の葉を粉末状にして作られており、杉特有の香りを楽しめます。

煙が多いお線香で、主にお墓参り用のお線香として使われます。

 

・匂い線香

椨(たぶ)や白檀(びゃくだん)といった木の皮が原材料となっています。

粉末状にした樹皮と様々な香料を加えて作られるお線香です。

最近は、炭を原料としたお線香もあります。

煙が少いため、人気のお線香だそうですよ。

家庭や寺院で使われているお線香は、この匂い線香です。

匂い線香は、長さや形のバリエーションが豊富で、お線香としては一般的な細い棒状のお線香だけでなく、蚊取り線香のような形の「コイル型」や「コーン型」、「短いスティック型」があります。

また、匂い線香には粉末場状の「抹香」もあります。

長さも、14センチの短寸から66センチの大天香といった様々な長さのお線香があり、状況に応じて使い分けることができます。

7.お葬式に関するお線香のマナー


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お葬式に関するお線香の必要な知識です。

これを知らないと故人が無事にあの世へ逝けないかもしれません。

 

7-1.ろうそくとお線香を絶やさない意味

一般的には、お通夜の翌日が葬儀となりますが、お通夜と葬儀の間はお線香を絶やさないという風習がある地域もあります。

仏教では、「火」は「この世とあの世を結ぶもの」とされているのです。

あの世へ行くのに迷わないようにするのがお線香の役割となります。

また、その際お線香は1本だけ燃やしましょう。

複数本のお線香があると、どれがあの世への道なのかわからなくなってしまうからです。

 

7-2.線香の番とは?

線香の番とは、線香を絶やさないために、寝ずの番をする人です。

また、お線香は火気ですから、見守っている人がいないと火事などが心配ですよね。

お線香は、14センチの短寸で燃焼時間が30分弱といわれていますが、一晩中番をするとなると30分に一回お線香を立てるのはなかなか大変な作業です。

蚊取り線香のような形状のコイル型のお線香は、燃焼時間が8時間~12時間程度と長持ちするものがありますので、線香の番にはぴったりですよ。

 

7-3.線香の番の変化

昔は、通夜は自宅で行うのが一般的でしたので線香の番をする場所に困ることはなかったのですが、最近は、葬儀会場など自宅以外でお通夜が行われるのが一般的になっています。

そのため、一晩中お線香を絶やさないようにすることが、難しいという事情があります。

8.よくある質問


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お線香についてのよくある質問をまとめました。

是非参考になさってくださいね。

 

8-1.後日、お線香をあげに弔問する場合、友引や仏滅は避けるべき?

お線香をあげるために弔問する場合に、友引や仏滅を避けた方が良いという決まりはありません。

それよりも、ご遺族の都合が重要です。

葬儀が終わって間もない時期であれば、ご遺族はまだ落ち着いていません。

弔問の際はご遺族の都合を最優先にしましょう。

 

8-2.面識のない友人の父が亡くなった場合お線香をあげに行っても迷惑にならない?

お友達のお父様であっても面識がないのであれば、弔問は避けた方が良いでしょう。

やはり、面識のない人が家にくるのは遺族の負担になってしまう場合があります。

ご遺族のことを考えると、お線香をあげにいくよりも心のこもったお手紙の方が喜ばれるでしょう。

葬儀に参列していないのであれば、お香典も送りましょう。

 

8-3.妊婦はお線香をあげに行かない方がいいの?

妊婦だからお線香をあげに行ってはいけないという決まりはありません。

ただし、妊娠中は体調は万全ではないかと思いますし、ストレスを受けるのも良くないこととされていますから、そういった意味でお葬式などの場は遠慮する妊婦さんは多くいます。

まとめ


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ただお線香をあげるといっても、宗派によりたくさんの作法があることやお線香をあげる際のマナーも状況によって異なることがお分かりいただけたと思います。

大人として最低限のマナーは意識しなければいけませんが、お線香をあげる意味を理解して、心を込めることが何よりも大切です。

お線香は故人が仏様になったあとも、ずっと、ずっとあげ続けるものなので、故人へ失礼のないようにマナーを守ることと同時に、その家族が日常生活を送る中で、なるべく負担にならないよう今からお線香について知っておけば安心ですね。