身内や同僚に不幸があった時、お葬式では多くの場合、葬儀の前日にお通夜が執り行われます。

故人との関係性が深い程、お通夜から参列する可能性が高くなりますよね。


長く生きていればそれなりに親しい方との別れを経験するとは言っても、それも恐らく数えられるくらいで、お通夜での振る舞い方を本当によく知っている一般の方はそう多くはないのではないでしょうか。

お通夜では弔問客が線香をあげることで、故人との別れを偲び、故人が安らかに眠れるよう祈りを捧げます。


今回の内容は、家族や親戚がお通夜で線香をあげて故人の霊を弔うこと、また一方で、弔問客にはどのようなマナーが求められているのかについて詳しくご紹介したいと思います。

例えば、線香の役割やお通夜に参列した時の身だしなみ、持参すべき御線香代についてなど知るべきことは多々挙げられます。


この記事を読んで、お通夜における線香の意味や故人との関わり、その他線香に関わる事柄について詳しくなっていただけたらと思います。


-- この記事の目次 --

1. お通夜における線香の意味ってなに?

2. 一読すれば必ず役立つお通夜に関するマナー4選

3. 御線香代の相場と包む時に気をつけるべき事柄

4. 御線香代の表書きはどうする?

5. お通夜で気になる、あれやこれ

6. お通夜と線香に関する3つの小話

7. 大切なペットとのお別れ〜お通夜・葬儀〜

まとめ

1. お通夜における線香の意味ってなに?


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お通夜に行くと線香の独特の香りがすることが多いですよね。

線香と言えば、人を弔う時を連想しやすいですが、この線香の役割ってなんだかご存知ですか? 先祖代々祀ってあるお仏壇に何気なく線香をあげることってあるはずなのに、その行為の意味を知らないってなんだかおかしな話ですよね。

ここでは、お通夜の流れに軽く触れてから、線香の役割とは何であるのかについてご紹介していきたいと思います。

 

1-1. お通夜の流れをおさらいします


出典元:http://www.irasutoya.com/2015/09/blog-post_296.html  

お通夜には、親族のみで通夜を行う「仮通夜」と一般の弔問客を招いて行う「本通夜」があります。

この内、一般的に言われるお通夜とは「本通夜」のことですが、この本通夜について流れを追ってみていきたいと思います。

1. 受付開始

一般的には開始30分前には受付を開始します。

2. 開式

喪主や遺族側の人間は祭壇に向かって右手側に、世話人や知人などの弔問客は左手側に着席します。

3. 僧侶の出迎え

僧侶を控室に通し、準備してもらった後に進行などの打ち合わせをします。

4. 僧侶による読経

僧侶が祭壇前に着席し読経が始まります。ここで、参列者は焼香の指示を受けてから順番に焼香します。

5. 閉式

参列者全員の焼香が終了後、お通夜は終了します。

6. 僧侶の退室

僧侶が退室します。

7. 喪主の挨拶

弔問客への感謝の言葉と通夜ぶるまいへの案内を行います。

8. 通夜ぶるまい

参列者への感謝の意を会食の席を設けて示します。

近年、お通夜は短時間で済ませるような傾向にあり、お通夜と葬儀・告別式を1日で終わらせてしまうことも多くなっています。

 

1-2. 線香には大切な役割があったのです


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そもそも、線香は故人への供物です。

仏教の考え方の中に、「死後の人間が食べるのは匂いだけ」というものがあり、さらに「善行を積んだ者は良い香りを、悪行を重ねた者は悪臭を食べる」と言われています。

だからこそ、様々な香りのある線香が故人への供物の役割を持つのです。

また、先に触れた「仮通夜」では、亡くなったその日の夜に故人を見守り、故人と共に過ごすことが大切だとされます。

この時、昔からの慣習で線香の火を絶やさないようにするということが守られてきたようです。

どうしてこのような習慣が各地で根付いたのでしょうか。

諸説あるようですが、線香は一度火を灯すと燃え尽きるまで香り続けます。

その香りは仏様に届くだけではなく、部屋の隅々まで行き渡ることで部屋全体やそこにいる人達の身を清めると言われています。

また、その火が故人の霊魂が浄土へ無事にたどり着くまでの道を照らす光となると考えられていたりもするようです。

1-3. 線香の番に就いた時には・・・


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昔は線香の火で火事が起こらないようにという意味も兼ねて、故人の傍に線香の番なる者を置いていたそうです。

本当のところは、お酒などを嗜みながら夜を徹して故人との別れを偲んだ結果だと思います。

むしろ、一晩だけでは故人と慣れ親しんだ方々にとっては短い時間だったことでしょう。

今では自宅でお通夜自体を行う家庭も減少し、一晩中線香を焚いて寝ずの番をするということも無くなってきているようです。

行われる会場によっては、寝ずに番をしたくても宿泊を許可してくれない場合もあると聞きます。

さらには、寝ずに番をする事自体に意義を感じられない人も多いかもしれません。

時代の流れによって宗教観や死生観が変わっていくのはどうしようもありません。

もし自宅で寝ずに番をすることが難しいけれど線香の火を絶やさないようにしておきたい場合には、渦巻き型で持続時間が8時間以上ある線香も販売されています。

他にも、LEDを使用した電気タイプのろうそくや線香というものも商品として見かけます。

火災の危険には細心の注意をしていただきたいものですが、現在では必ずしも寝ずに番をする必要は無いようです。

2. 一読すれば必ず役立つお通夜に関するマナー4選


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お通夜に参列する時、どんな服装で行って良いのか、気をつけなくてはならないことは何なのか疑問に思いますよね。

そして、お通夜で一番重要な焼香の手順をきちんと知っているでしょうか。

例えば焼香の経験が無いせいで、仕方なく他の人が焼香するのを見よう見まねで行って、それが間違った作法だったと後々知り恥ずかしい思いをしたことはありませんか。

ここではそんなお通夜で絶対必要になる知識について詳しくご紹介します。

参考にしてみてください。

 

2-1. 弔問する時の心得


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お通夜とは元々故人の身内だけが別れを偲ぶという場でしたが、現在はかなり公的なものになってきています。

そうは言ってもお通夜に参列するべきか否か迷うこともあると思います。

そこでもし、喪主からお通夜の知らせが来たのであればできる限り出席するようにした方がよいでしょう。

訃報を聞いたけれどお通夜や葬儀の日取りが分からなければ問い合わせをしてみて、その時「お通夜は身内だけで行います」と言われるようなら葬儀のみに参列するなど、遺族の気持ちに配慮しなければいけません。

弔問する時には、遺族にお悔やみの言葉を述べ、長居しないようにしましょう。

代表的なお悔やみの言葉に「この度はまことにご愁傷さまでございました。さぞかしお力落としのことでございましょう。お察し申し上げます。」というものがありますが、このような内容の言葉を真心込めて簡潔に伝えるようにすると良いかと思います。

 

2-2. 要チェック!お通夜の弔問時の正しい服装はコレ!


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元々お通夜であらかじめ喪服を着用して参列するのは、まるで死を予見していて喪服を準備していたからだと想像されるため、喪服の着用は避けられてきました。

しかし、現在ではお通夜にだけ参列して葬儀には出席しないという場合も増えているようで、礼服での弔問も増えてきているようです。

【男性の参列者の場合】

一般的には、ダークスーツ(黒・グレー・濃紺のいずれかに近い色)、黒のネクタイ、白のワイシャツ、黒の靴下と靴です。

装飾品として光るようなものは避けましょう。

【女性の参列者の場合】

一般に、ワンピース、スーツ、アンサンブル(黒・グレー・濃紺のいずれかに近い色)などに、黒のストッキング、黒の靴(パンプスが無難)です。

バッグやアクセサリーは光るものは避けましょう。

ただし、結婚指輪や真珠の装飾品は華美にならない程度に許されています。

 

2-3. 知っておきたい線香のあげ方


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焼香と言えば、粒状の粉(抹香)を摘んで行うものだと思われていますが、線香でも同様に焼香作法が存在します。

ここでは正しい線香のあげ方をご紹介します。

1. 遺族・遺影に一礼する

遺族に一礼してから、遺影に向けて一礼する。

2. ろうそくで線香に火をつける

一般には左手に数珠(数珠を持っている場合)、右手に線香を持ってろうそくの火に近づけて線香に火をつけます。

この時ライターなどで線香に直接火をつけることはしないようにしましょう。

3. 左手で線香の火を消す

ろうそくで線香に火がついたことが確認できたら、左手であおぐようにするか線香を軽く振って火を消します。

この時口で吹き消すことタブーであるので避けてください。

4. 線香を立てる(もしくは寝かせておく)

火を消して煙が出ている状態の線香を香炉に立てるか、あるいは、寝かせておくようにします。

この時、線香を立てるべきか寝かせるべきかは宗派によって異なります。

5. 合掌し、一礼する

遺影・遺族に再度一礼します。

 

2-4. 線香をあげるには決められた本数があるの?


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線香のあげ方でも触れたように、線香のあげ方の作法には宗派によって以下のように異なる部分があります。

宗派 本数 立てる?寝かせる?
浄土宗 1本 二つ折りにして立てる
臨済宗・曹洞宗・日蓮宗 1本または2本 立てる
天台宗・真言宗 3本 立てる
浄土真宗 規定なし 寝かせる


できることなら故人が信仰していた宗派の作法にならう方が良いので、その点を事前に確認しておくとよいかと思います。

ただ、必ずしも故人の信仰していた宗派の作法にならわなければならないという訳ではないので、もしも確認が取れなかったならば自身の信仰する宗派の作法で行って問題ないでしょう。

3. 御線香代の相場と包む時に気をつけるべき事柄


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御線香代って読んで字のごとくお線香の代金ですが、それをなぜ弔問客が用意するのでしょう。

そして、用意する時には大体どれくらいの金額を包めば良いのでしょうか。

あまり高すぎても、逆に安すぎてもいけない気がしますよね。

ここでは、御線香代の金額や気にしておきたいことなどに関して詳しく見ていこうと思います。

 

3-1. 御線香代、御蝋燭代とはなんぞや?


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昔の人々は、訃報に際してはお香を持参して弔いをしていました。

それが現在では金銭に変わり、お通夜や葬儀に持参する「御香典」や「御香料」という表書きで金封を持参するようになりました。

しかし元々は、故人にお供えするお香を意味していたのです。

現在では親しい人の訃報を聞いて弔問に訪れた時に線香をあげさせてもらう場合、大抵はその家庭で用意されていた線香やろうそくをお借りすることになると思います。

線香の価格はピンきりですが、上を見れば何万円もするものもあります。

人様のものをお借りする分のお返しといった意味合いも含まれているようです。

線香やろうそくは消耗品ですからどうしてもすぐに無くなってしまいます。

そこで、「御線香代」「御蝋燭代」といった名目でお金を包み弔意を示すのです。

 

3-2. 御線香代の相場はこれだ!


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御線香代として包むのであれば、一般的には5,000円程度が妥当だと考えられているようです。

人によっては5,000〜10,000円程度の金額の幅の中で判断するという意見もあります。

御線香代だからといって3,000円以下の金額を包むのはできれば避けたいところです。

 

3-3. 御線香代を包む時の注意点


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御線香代を包む時に気をつけなくてはならないのは、一枚の紙を使用するということです。

慶事では紙を二回重ねますが、弔事では不幸が重なることを避ける意味合いを含んでいるため、そうするようにします。

また、包んだ後に裏面の上下の紙を折りますが、その順番は下を先に折ってから上を被せるように折ります。

これも慶事とは逆になりますので注意が必要です。

新札を使わないというのも気にしたいところです。

新札だとあらかじめ準備していたように思えてしまうため不適切とされます。

もしも新札しか手元になかった場合は、新札に折り目をつけて包むと良いでしょう。

4. 御線香代の表書きはどうする?


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お通夜や葬儀に持参する金封の表書きと言えば「御霊前」ですが、仏式で言えば「御香典」になります。

ただし、仏式の場合には持参する時に御線香代のつもりで持って聞く場合、「御香料」と書いても問題ありません。

このように宗教の違いや場合によって書くべき表書きが異なるのがややこしいですよね。

ここでは、さらにのし袋やのし袋の表書きについて詳しく解説いたします。

 

4-1. 御線香代ののし袋は何を用いたら良いだろう?


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御線香代をいざ包もうと思っても、宗教によってのし袋そのものや表書きが異なるため、相手がどの宗教を信仰しているかによって対応を変える必要があります。

例えば仏式を例に取ると、まず、弔事の場合にはのし袋はのしの付いていないものを選びます。

不祝儀袋とも呼ばれますが、蓮の花の絵が描かれているものは仏式の儀式の時にしか使用できないので注意してください。

水引は「結びきり」もしくは「鮑結び」を選びましょう。

水引の色は地域によって異なるようですが、白黒・双銀・双白・白青・黄白があるようです。

 

4-2. 御線香代ののし袋はこれを選択するのがベスト


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以下に弔事に選択すべき御線香代ののし袋をまとめてみました。

参考にしてみてください。

 
表書き 水引 水引の色 備考
全宗教共通 御霊前 結びきり --
仏式 御香奠、御香典、 御香料 結びきり 鮑結び 白黒、双銀 黄白 蓮の花が描かれているのし袋を使用可能
神式 御玉串料、御榊料 結びきり 麻尾の結びきり 白黒 双白
キリスト教式 御花料、御ミサ料 かけない 結びきり かける場合は双銀


4-3. 御線香代っていつ渡せば良いの?


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お通夜か葬儀の時、どちらも出席する場合でもお通夜の時に渡す場合が多いようです。

お通夜も葬儀もどちらも出席するからと言って御線香代として御香奠を何度も渡すのは、不幸が重なることを連想させるので避けるようにします。

自分が弔問できるタイミングで一回だけ渡すようにしましょう。

5. お通夜で気になる、あれやこれ


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親戚の訃報を聞いてお通夜に行かなくては、と思ったけれど、どうしても参列ができないという場合もありますよね。

そんな時、お通夜が行われるよりも前に線香をあげに行くことは可能なのでしょうか。

もしくは、何も持たずに線香だけあげに行くというのは失礼にならないでしょうか。

ここではそんな疑問についてお答えしていこうと思います。

 

5-1. お通夜で線香だけ、っていけないことですか?


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お通夜には確かに線香をあげに行き故人との別れを偲ぶわけですが、手ぶらで弔問するのは避けたほうが良いでしょう。

線香をあげるには、相手のお宅に上がらせてもらわなければなりません。

あげる線香自体も大抵は相手側が用意していたものだと思いますので、御線香代かもしくはお供え物などを持っていくのが良策だと思われます。

御線香代のような金封を辞退される可能性があるならば、故人が生前好きだった食べ物や高級線香などのお供え物を選ぶと良いかもしれません。

あまり仰々しくなりすぎず、きちんと場をわきまえたものを用意されると良いでしょう。

 

5-2. お通夜前の弔問で線香をあげることは可能?


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ケースバイケースですが、よく考えた方が良いかもしれません。

基本的にはお通夜前の弔問は控えた方が良いとされていますが、一方で、お通夜にも葬儀にも参列できない場合にごく親しい方々は弔問すべきだという意見もあります。

どちらが必ず正しいという訳ではなくて、一度遺族の方へ確認の連絡を入れてみて判断してみるのが良いかもしれません。

遺族が弔問を遠慮しているならもちろん控えるべきですし、そうではなく、ぜひにと言ってくれるようなら行くべきです。

ただし、お通夜や葬儀の準備に忙しいだろう遺族の方の負担にならないようにしなくてはいけません。

 

5-3. お通夜に参列できない場合の供物に線香などどうですか?


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どうしても外せない用事があって、お通夜にも葬儀にも参列できない場合には、それでも弔意を示したいと思いますよね。

そんな時には線香を供物として送ってみてはいかがでしょうか。

亡くなってから四十九日を過ぎるまで線香の火を絶やさないという家庭も多いだろうと思いますので、線香一本の持ち時間によっては結構な数が必要になる場合もあります。

だからと言って、もしかしたらその家庭によっては線香はコレ!というこだわりがある場合もありますので、なかなか難しいところではあります。

6. お通夜と線香に関する3つの小話


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これまでお通夜のマナーや線香の意味などに触れてきましたが、線香自体の詳しい説明には触れてきませんでしたね。

ここでは、少しだけ線香についてのトリビアをご紹介します。

 

6-1. 線香の種類は意外に多い


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線香は、主原料の違いによって2種類、形状の違いによって3種類に分けられます。

【杉線香】

杉の葉の粉末を原料として作られます。

杉特有の香りがする煙の多い線香で、主にお墓参り用の線香として用いられます。

【匂い線香】

タブの木の樹皮の粉末を主原料に、その他の香木や香料を加えて作られます。

一般的に広く家庭や寺院で使われている線香です。

また、形も色々なものがあります。

【スティックタイプ】

線香と言えばコレ!と言える、一番よく目にする線香の形と言えます。

燃焼時間は長さに比例し、折ることで時間の調節が容易いのも特徴です。

棒状なため燃える面積が均一なことから、香りも均一に広がります。

【円錐型】

香りを楽しむ用途で用いられることが多く、下にいく程燃える面積が広がるため香りを強く感じたい時に用いられます。

置型で灰がそのままの形で残るので、使用後に灰が散らばる心配が無いのが特徴です。

【渦巻き型】

渦巻状なため燃焼時間が一番長いです。

広い空間や空気の流れの多い場所などに使用するのに適しています。

 

6-2. お通夜用線香の持続時間を比較しました


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線香はその長さによってミニ寸、短寸、中寸、長寸、長尺などのように類別されます。

線香を販売する会社によって多少の違いはありますが、おおよその長さの範囲が決められているようです。

これは昔、時計が主流ではなかった時代に、線香を燃やしてその燃え尽きるまでの時間を行動の目安にしていた名残だと言われています。

以下に一本あたりの一般的な長さと燃焼時間を示してみます。

自分が必要な線香の目安を見つける参考にしてみてください。

 
長さ 燃焼時間
ミニ寸 約7~9cm 約13分
短寸 約13~14cm 約25分
中寸 約18cm~21cm 約45分
長寸 約25cm~ 約50分
長尺 約35cm~58cm 2時間~4時間以上
約60cm〜 約7時間
渦巻き型 -- 約12時間


6-3. お通夜における焼香と線香の関係

一般的には、お通夜や法事などでは線香が、葬儀や告別式では抹香が使用されることが多いようです。

その昔、お通夜や葬儀で用いるお香という存在は、遺体の匂い消しとして非常に重要な役割を持っていました。

昔は現在使用しているドライアイスなどのような冷却道具はありませんでしたから、遺体の腐敗と同時に問題となる腐臭をどうにかする方法を見つけることは重大な意味があったはずです。

葬儀前のお通夜では故人に夜通し寄り添う寝ずの番が置かれたことは先に述べましたが、これは一晩故人を偲んで思い出を語り合う大切な時間であっただけではなく、お香を焚き続ける必要性があったという意味合いも含まれているのでしょう。

こうして、お香の持つ悪臭を消す働きが、転じて不浄を祓うものとして仏教の重要な供養方法の一つとして今日まで教えられているのです。

7. 大切なペットとのお別れ〜お通夜・葬儀〜


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これまでは大切な人との別れに際して通ることのできないお通夜やそれに関連する線香についてお話しました。

ここでは大切な家族としてのペットとの別れについてお話しようと思います。

 

7-1. 永眠したペットにしてあげること

人でも同じですが、最愛の家族がこの世を旅立つ時大変辛く悲しいことですが、その最期を看取ってやれることは飼い主として言葉で意思疎通ができない分、何より重要な事だと思います。

様々な思い出がよみがえりペットにかけてやりたい言葉も多いでしょうが、まずは遺体に目を向けましょう。

人間と違って体の小さな犬や猫などは、私達が思うよりも早く手足、腹部、頭部の順で死後硬直が広がっていきます。

そのまま遺体を放置していくと、体が突っ張ったまま固まってしまう恐れがあるので、まずは優しく前足を胸の方へ折り曲げてあげてください。

目を開けたまま逝ってしまった場合、まぶたも閉じてあげましょう。

そして、体をお湯で濡らした布などで清めます。

口や肛門などから体液が出てくる場合があるので、きれいに拭き取ります。

さらに、毛並みや尻尾を整えてあげましょう。

別れの場としてお通夜や葬儀を考えている場合にも、こうすることで棺に収めやすくなります。

本当の最後の姿が生前とかけ離れたものにならないようにするというのも、残される身としては重要かと思います。

 

7-2. お通夜でお線香を焚く


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人と同様にペットのお通夜を行う人も最近では増えてきているようです。

祭壇を作り、ペットの遺影とお花やお水・好きだった食べ物などをお供えし、線香を焚きます。

もし、ペットを通じて仲良くなった方がいたならその方々に連絡して線香をあげてもらっても良いかもしれません。

最後に、心ゆくまでペットとの別れを偲んでください。

 

7-3. 葬儀・火葬・骨上げ


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いくら保冷剤を用いても、ペットの遺体を保存するのは48時間が限度と言われています。

いつまでも傍にいたくてもいつかは別れなくてはなりません。

そのために、お通夜があり葬儀があるのです。

ペットの場合は、火葬にするか土葬にするか選べます。

火葬にするのが一般的かと思いますが、そのお骨を自宅の庭に埋葬するという人も多いようです。

火葬の際は、人と同じように一回の火葬に一体といった立会い個別火葬と数体同時に火葬する合同火葬があります。

立会い個別火葬では一体しか燃やしていないのでお骨をすべて間違いなく拾えますが、合同火葬だとどの骨がどの遺体のものか分からなくなるので、火葬する方法を選択する時に注意が必要です。

合同火葬の場合は大抵すべての骨を混ぜて拾い上げ合同で埋葬するといった形になっています。

 

7-4. お通夜の時にペット用の線香はありますか?


]出典元:https://www.photo-ac.com  

一般的には皆さん人間用の線香を用いて弔われているようですが、探せばペット用に控えめな香りで灰や煙の少ないタイプの線香が販売されているようです。

長さで言えばミニ寸のものをペット供養用に用いているようで、燃焼時間としては短いですが供養する気持ちが何よりも大切だと思います。

動物供養の場合、線香の先を少し折って使うという考え方があり、それは人間と動物の差をつけることできちんとゆくべき場所に逝くことができると考えられているからだそうです。

まとめ


出典元:https://www.ac-illust.com  

以上をまとめますと、

・線香は故人への供物であり、浄土へ向かう道標の役割がある。

・弔問時の喪家側への配慮と線香の正しいあげ方を知っておこう。

・御線香代の相場は5,000円、包む時には弔事であることを意識する。

・御線香代ののし袋は宗教によって異なることに注意する。

・お通夜に手ぶらでは行かない。お通夜前の弔問はよく考えてから行こう。

・お通夜に使う線香は、長さや形、燃焼時間で選ぶと良い。

・大切なペットを見送る時にも線香は必要です。

というようになるかと思います。

お通夜や葬儀では遺族の方々を気遣いながら、精一杯、故人を偲ぶ自分の気持ちも大切にされると良いかと思います。

この記事を読んで少しでもお通夜のこと、また、関わりの深い線香のことについて知識が深くなっていただけたら幸いです。