神式の式典などで、玉串奉奠をすると聞くと、どこかで名前だけはきいたことはあるけれどもやり方はわからない、どうしようと悩んでしまうこともあると思います。

それらはこのページを読むことであっさりと解消し、またより多くの知識を得ることもできると思います。


しっかりとページを読み、知識を深めていくことで、玉串奉奠を行う際に困惑することなく、またするべきことに迷うことなく堂々と、取るべき態度がとれるようになると思います。

そうなっていただければ、望外の幸福でございます。


-- この記事の目次 --

1玉串とは?

2玉串奉奠とはなんなのか?

3神社参拝から、玉串奉奠までの流れについて

4玉串料の相場と用意するときのマナーは?

5玉串奉奠が使われるシチュエーション、それによって生じる違いとは?

6【番外編】年祭と納骨祭

7まとめ

1玉串とは?


出典元:https://www.pakutaso.com/20160106028post-6764.html  

玉串とは、神道の神事において、参拝される方や神職の方が神前にある案という台(白木造りで、八足なのが決まりです)に捧げる、紙垂(しで)※や木綿(ゆう)をつけた榊(さかき)の枝のことです。

※紙垂・・・四手とも書く。特殊な裁ち方をして折った紙を指します。

文献での初出は「古事記」の天の岩戸伝承の中の、岩戸の前で榊の枝に下げた白い紙だと言われています。

形は雷光や稲妻をイメージしており、五穀豊穣や実りを呼び邪悪を追祓う効果を持つと言われています。

杉、樅、樫の枝などを用いることもあります。

また、神宮大麻の祓い串のように参拝をした証として持ち帰り、千度祓い、万度祓いを行なうことがあります。

 

1-1玉串の由来

「古事記」で天照大御神(あまてらすおおみかみ)が岩戸隠れした際、玉や鏡などをつけた五百津真賢木(いほつのまさかき)を布刀玉命(フトダマノミコト、天児屋命と共に祭祀を司る神様として有名です)が捧げもったのが玉串の由来とされることが多いです。

 

1-2玉串料とは?

神社に祈祷を依頼する際に納める金銭のことを玉串料と書くこともあります。

他に、「初穂料」なども使うことがありますが、初穂料はお札や御守りを授受するときの金銭にも使うのに対し、玉串料は純粋に玉串の代わりに納める金銭という意味なので祈祷を依頼する際にのみ使うのが特徴です。

 

1-3さまざまな玉串

玉串という御神札(みしるし)が出雲大社で授与されています。

もともとは大きな榊に木綿垂(ゆうで)をつけた玉串がご霊体として信仰されており、その榊の枝を分け持っていれば守護をいただけるとされていました。

この玉串はやがて実物から紙に書かれ、御神号「大国主大神」が書き添えられて奉書紙などで包み、「御玉串」と称する「霊符」として授与されるように変化していき、近世になると板に筆文字で描かれる「板玉串」や箱入りで授与される「箱玉串」といった御神札にさらに変わっていったのです。

また、出雲大社では玉串は「魂」と「串」であり、神様と人の魂を一つにするという意味もあるとされています。

また、天皇・皇后両陛下や皇族のお方が用いる玉串には、以下のような定めがあります。

榊の長さは二尺五寸で、まっすぐな枝を使用します。

曲がった枝は使われません。

葉先から五寸下に細長い紅色の絹布を結びます。

その一寸下に白色の絹布を結びます。

結び方は各一結びで、絹布は左右均一に垂らします。

絹布の長さは二尺八寸で、幅は四寸だと定められています。

榊の幹に近い方の根本のところを中奉書八つ切りで包み巻きにし、その上下二か所を紙のこよりで結び切りにします。

そしてできあがったこの玉串を玉串立てに立てるのです。

2玉串奉奠とはなんなのか?


出典元:http://www.ashinari.com/2012/11/11-372734.php  

玉串は聞いたことがあっても、玉串奉奠(たまぐしほうてん)とはなんのことなのかおわかりになる方は少ないと思われます。

どのような儀式であるのか、以下に説明を述べていきたいと思います。

 

2-1玉串奉奠とは?

玉串を神に敬意をあらわし、同時に神威を受けるために祈りと願いを込めて神に捧げることです。

神様へ捧げる神聖な儀式ですので、数珠などはつけないようにしましょう。

数珠は仏具にあたるので、神道の儀式にはふさわしくありません。

 

2-2玉串奉奠の作法

基本的なマナーはもちろん把握しておいた方が良いでしょう。

以下にあげていきますのでしっかりと覚えましょう。

神職の前に並んで順番を待ちます。

自分の番が来たら、神職及び列席者の方々に一礼してから、玉串を両手で受け取ります。

このとき、玉串は右が枝元、左に葉が来るように渡されますから、右手の親指を下にして左手で支えるように受け取り、枝元が胸の高さに来るようにやや持ち上げて一礼します。

次に祭壇前に進んで玉串案(たまぐしあん、玉串を供えるために設置されている白木造りの八足の台のこと)に供えます。

手順は以下になります。

 

(1)やや手前で一礼します。

 

(2)左手で葉の部分を支えながら、右の手のひらを返し、玉串を半回転させます。

 

(3)枝元を祭壇に向けて玉串案に供えます。

 

(4)祭壇の奥、ご神体のおありになる方を仰いで深く二礼し、2回かしわ手(葬礼の場合は音を立ててはいけませんから、音を出さないしのび手にしましょう)を打って一礼し、そのまま2、3歩後ずさりします。

 

(5)向きを変えて神職の方と参列者の方々に一礼し、自席へ戻ります。

手順を間違えないのも大切ですが、願いが神様に伝わりますようにと真剣に思いを込めて祈ることの方が大切です。

 

2-3玉串奉奠の順番

玉串奉奠の順番は、行われる儀式によって変わります。

結婚式の場合は、新郎新婦が行ってから媒酌人(ばいしゃくにん)が続き、最後に親族という順番です。

地鎮祭の場合はお施主様が行ってからお施主様のご家族が行い、次に住宅の営業を担当した方が行い、次に設計士の方が行い、最後に施工業者の方が行うことが多いようです。

神式の葬儀の場合には、斎主がまず一番最初に行い、次に喪主が行い、次に直系の遺族が行い、次に親族が行い、最後に参列者の方々が行うことが多いようです。

 

2-4玉串奉奠と雅楽

神式の場合、祭礼の一部で雅楽が流されることがあります。

それは、献餞の儀・撤餞の儀の時と、玉串奉奠の時です。

一般の祭礼の場合は平調、神式の葬儀などの場合は盤渉調(ばんしきちょう、ものがなしい響きをかもしだす曲調)を使用することが多く、よく使用される曲名は、「越天楽」「五常楽」「陪臚」のようです。

 

3神社参拝から、玉串奉奠までの流れについて


出典元:http://www.ashinari.com/2012/11/05-372509.php  

玉串奉奠は、神式の葬儀のときをのぞいては神社で行われるものです。

そして、玉串奉奠をするには通常の参拝とは異なり、本殿の中へ上がって玉串を奉奠する必要があります。

玉串奉奠をする際に戸惑ってしまわないように、以下に説明をあげていきます。

 

3-1申し込み、予約~手水舎で身を清める~昇殿

社務所や祭儀所などに御祈祷やお祓い、祝詞奏上(のりとそうじょう、祝詞をあげていただくためのお願い)の申し込みをします。

新年の初詣での際の御祈祷をはじめ、日柄の良い日を選ぶ必要がある御祈祷やお祓いの申し込みをする際には、電話などで事前に予約をするか、問い合わせをしておくとよりスムーズに段取りを進めることができます。

なお、お日柄についてですが、お宮参りや安産祈願、神前式や地鎮祭、商売繁盛の御祈祷などの際には全てがうまくいく日であるとされる大安の日が選ばれることが多いですが、暦で言えば大安の日だけではなく、友引きの日、先勝の日の午前中なども良いと言われています。

逆に参拝に向いていない日取りというのは、仏滅や赤口、先負の日になります。

先負の日の午前中ならば参拝に行っても良いとするところもありますが、仏滅は陰陽道で万事に凶だとされる日ですし、赤口は11時~13時までは吉でそれ以外が凶とされている日です。

また、あまり知られてはいませんが実は赤口は法事に最適だと言われるほどの悪日なので、日取りを選ぶときには仏滅と赤口の日は極力避けましょう。

なお、上記注意は主に慶事のときで、葬儀ごとのときはあてはまりません。

覚えておくと何かの日取りを決める際の参考になると思います。

次に、神社へお参りする前に、謝礼(玉串料)を用意しておきましょう。

相場や詳しい内容については後述をいたします。

神社の鳥居をくぐる前に、服装のみだれを整えましょう。

そして鳥居をくぐる際には、神様が祀られている場所に入るわけですから、神様を敬う気持ちをあらわすために軽く会釈をしてから境内に入るようにしましょう。

そしてもろもろの御祈祷やお祓い、玉串奉奠が終わった後も同じく、軽く会釈をしてから境内を出るように気をつけましょう。

次に手水舎(ちょうずしゃ)で身を清めます。

身を浄める方法は以下の手順です。

 

(1)まず右手に柄杓(ひしゃく)を持ち、左手を洗い清めます。

 

(2)柄杓を左手に持ち替えて右手を浄めます。

 

(3)ふたたび持ち替えて柄杓を右手に持ち、左の手のひらで水を受けて口をすすぎます。

 

(4)左の手のひらを浄めます。

 

(5)最後に柄杓を縦(たて)にして、自分が持った柄の部分に水を流して清めてから元の位置に戻します。

柄杓は伏せておきます。

なお、この(1)~(5)までの動作を柄杓一杯ぶんの水でやり終えるのが望ましいとされています。

最初に多めに水を汲みましょう。

このあと、事前に予約をしてある場合には社務所に声を掛け、拝殿の準備に入ります。

予約をしていない場合には、社務所に正式参拝の申し込みをします。

この待ち時間の間、神社によってはタスキを渡されるなど、いろいろな決まりや違いがあるようです。

それらの根底には、正式な礼装の代わりや、ご神体がいらっしゃる特に神聖な場所に入るのだから折り目を正しくして、という意味合いがあるように思われます。

その後、拝殿、または本殿にあがる(昇殿と言います)時には軽く一揖(いちゆうと読みます、浅いお辞儀のことです)をします。

 

3-2修祓~祝詞奏上~玉串奉奠

玉串奉奠の前に修祓(しゅばつ)と祝詞奏上があります。

修祓とは、神様をお招きする前に心身の罪穢れを祓うことです。

まず神職が祓詞(はらえことば、神々の力によってさまざまの罪けがれを祓い清めてもらうためのもの)を奏上します。

祓詞が唱えられている間は、祭典に参列している人たち全員が、頭を下げた姿勢のままでお祓いを受けます。

修祓に用いられる道具としては、大麻(おおぬさ、榊の枝に麻と紙垂をつけた祓いの道具)・切麻(細かく切った麻と2センチ角ほどに切った白紙を混ぜた祓いの道具)・米・塩・塩水などが用いられますが、一般的なのは大麻や塩湯(えんとう、塩を溶かした湯あるいは水を器に入れ、榊の小枝で祓う)によるお祓いです。

大麻は左・右・左と振ります。

そして次には祝詞の奏上です。

祝詞とは、祭典のときに神様へ奏上する言葉です。

万葉仮名で書かれていて、内容としてはまず神様のお名前と御神徳をたたえてから、お祭りの趣意を申し上げ、そしてご加護を得ることができるようにお祈りするのが一般的です。

祝詞の語源については、「宣り処言(のりとごと)」を省略した語と言われ、もともとは神様の御言葉を宣り下す処という意味があったとされています。

つまり、もともとは神様が、神聖な場所から私たちに言い聞かせる御言葉だったようです。

これがのちには反対になり、私たちが神様に奏上する言葉へと変わりました。

古来、日本の人々は言葉に魂が宿るという言霊信仰(ことだましんこう)を持っていました。

ですから、神様に申し上げる言葉は、必ず神様へ通じると信じていたことでしょう。

祝詞の文体には、祝詞の末文が「・・・白す(まをす、もうす)」で終わる奏上体(そうじょうたい)と、「・・・と宣る(のたまわる)」で終わる宣命体(せんみょうたい)の二種類がありますが、現在では多くが前者の奏上体で書かれています。

その理由は、神様が私たちに仰る言葉という形から私たちが神様へ奏上する言葉という形に祝詞が変化してきたためです。

今現在で宣命体での祝詞が使われるのは、茅の輪くぐりが行われる夏越の大祓式(おおはらえのしき)と年越しの際の大祓式の二回が主であって、その際の内容は神社に集まった人々に対して、「貴方達みんな、すべからく罪けがれを浄めてちゃんと清らかになりなさい」というように神様が言い聞かせるものとなるようです。

そして祝詞奏上が終わった後で、玉串奉奠が行われます。

玉串奉奠の作法は、上述した通りです。

玉串を神前に捧げることによって神様への恭順の心を示し、神様と人とを繋ぐ儀式です。

玉串にかけられた紙垂は神の衣を、榊は神の繁栄を表しています。

 

3-3神社参拝の服装

神社にごく普通に参拝をするだけであるならば、正装までする必要はなく、常識の範囲内であれば問題はありません。

しかし、玉串奉奠を行うような正式な参拝をする際にはそうはいかず、やってはいけない服装があります。

先にやってはいけない服装の方をあげておこうと思います。

一つ目は、露出の多い服装をしないこと。

具体例としては、肩の出るキャミソールやタンクトップ、オフショルダーの服、ミニスカートやホットパンツ、サンダルなど足や足元の露出にも注意が必要です。

冬場に気を付ける服装としては、革製のミニスカートや網タイツ、ブーツなども正式参拝にはふさわしくありません。

二つ目は、だらしのない服装をしないことです。

具体的に言うと、休日に部屋の中でくつろいでいるような恰好、ジャージや部屋着、ダメージ加工のあるジーンズなどは神様に対して失礼にあたります。

三つめは派手な色遣いや装飾品を避けることです。

カラフルな色使いの施された服装や、奇抜なプリントが施されたシャツ、また、色使い自体は問題はありませんが、囚人を連想させるボーダー柄の服も止めておいた方が無難でしょう。

また、キラキラした装飾のついたバッグやアクセサリーもふさわしくはありません。

正式参拝の際にこだわるべきはおしゃれではなく、また、参拝の目的も遊びではないということをしっかりと認識しておけば大丈夫です。

では、女性の場合どんな服装がふさわしいのかを具体的に上げていきたいと思います。

一般参拝の場合は、上記の三つのマナーを守っていればスーツほどかしこまる必要はないと思います。

しかし、玉串奉奠を行う正式な参拝となると、普段は立ち入ることのできない神域に昇殿し参拝するということを意味しますので事情は変わってきます。

神社によっても異なりますが、例をあげるならば、伊勢神宮で御垣内参拝(みかきうちさんぱい、※)をする際は基本的に改まった礼装であるスーツを着ることが義務付けられています。

スーツが義務付けられてはいない神社への参拝であったとしても、正式参拝では正装が基本です。

スーツでなければ冠婚葬祭用の服が望ましいかと思われます。

派手でないものならばワンピースでも問題ないと思われますが、丈の短い物や落ち着きのない感じのものは避けましょう。

そして、足元まわりにも配慮が必要です。

色は濃紺や黒であれば問題はないと思われますが、神社の中は石段や石畳が多く、ことに格式の高い神社になると、御垣内の内側に玉石(たまいし、玉砂利よりも大きめの丸い石)が敷かれていることも多くあるため、ハイヒールなどでは足が取られてしまいがちなことを考えると、かかとの高い靴はお勧めできません。

※御垣内参拝とは・・・皇大神宮御正宮(伊勢神宮のご本殿)に本当に正式に参拝するための参拝の方法です。

伊勢神宮のご本殿は五重の御垣に囲まれています。

外から順番に板垣(いたがき)、外玉垣(とのたまがき)、内玉垣(うちたまがき)、穂垣(みずがき)というもので囲まれていて、その中心に正殿があります。

簡単に言えば、中心に神様がいらっしゃるわけです。

板垣の内側には御垣内といい、687メートルの広さがあります。

別名を内院とも言い、神宮の中でも最も神聖な場所です。

ですので最大限に身なりを整え、しかるべき手続きをとった上で、中に入る必要があるのです。

ちなみに男性の場合はスーツに白シャツ、ネクタイ、黒の革靴が一般的です。

女性ほど服装に困ることは少なく、色も紺や黒、グレーなど派手な色でなければ大丈夫です。

ネクタイは忘れずにしましょう。

スーツやネクタイの色については色合い、デザイン共に落ち着いたものが望ましいでしょう。

お祝い事である場合にはネクタイの色は、黒はタブーで、逆に白やシルバーグレーなど、お祝いにふさわしい色が良いとされています。

とりわけ、白はけがれのない色とされ、神様に好まれる色だとされています。

 

4玉串料の相場と用意するときのマナーは?


出典元:http://www.ashinari.com/2012/04/16-360914.php  

玉串料の料金は、ご依頼する儀式の内容によって違いが出てきます。

また、玉串料は冠婚葬祭と同じように熨斗袋や水引きを使用します。

以下に、大体の相場と用意するときのマナーについて述べていきたいと思います。

 

4-1玉串料の相場とは

・結婚式の場合・・・金額は約50,000円~100,000円くらいです。

熨斗は使ってもよく、水引きは結び切りのものを使います。

・地鎮祭の場合・・・金額は約20,000~30,000円くらいです。

熨斗は使ってもよく、水引きは結び切りのものを使います。

・お宮参りや七五三の場合・・・金額は約5,000~10,000円くらいです。

熨斗は使ってもよく、水引きは蝶結びのものを使います。

・通夜や葬儀の場合・・・金額は300,000~500,000円くらいです。

熨斗は使いません。水引きは結び切りのものを使います。

また、玉串料は法律によって定められていて、消費税は含まれません。

 

4-2玉串料のお札の入れ方

玉串料のお札の扱いは、基本的には冠婚葬祭の時のお札の取り扱い方と一緒です。

・結婚式、地鎮祭、七五三の場合のお札の入れ方・・・封を開けたときにお札の人物の顔が表むきで上部分に来るように袋に入れます。

なお、お札は新札を入れるようにしてください。

・通夜、葬儀の場合のお札の入れ方・・・封を開けたときに、お札の人物の顔が裏向きで下の部分に来るように袋に入れます。

なお、お札は新札は避けましょう。

 

4-3熨斗袋の選び方、水引きの本数など

熨斗袋の色は白、慶事の水引きの本数は5本・7本・9本のものいずれかを使用することが多いようです。

ただし例外として、結婚ごとは絶対に切れない強固な結びつきという意味で、二つの家が手に手を取り合う(手の指は五本、両家が手を握り合う=5+5で十本)という意味で10本の水引きを使用するのがマナーのようです。

本数が多いほど気持ちが大きい、とされるようです。

包む金額や送る相手との関係に合わせて決めるのも良いかもしれませんね。

 

5玉串奉奠が使われるシチュエーション、それによって生じる違いとは?


出典元:http://www.ashinari.com/2011/10/04-351103.php  

ひとくちに玉串奉奠といっても、いろいろな儀式で使われることがあります。

それぞれにどのような違いがあるのか、一つずつ見ていきましょう。

 

5-1結婚式の場合

神前式の場合には、玉串奉奠は新郎新婦そして新郎新婦の家双方のつながりを固めるために神様に誓うというような性質を持ちます。

神前式に特有な儀式としては、三献の儀(※1)や親族杯の儀(※2)があります。

新郎新婦がこれからの人生を共にすることを神に誓ったり、両家の親族が共に協力して両家を盛り立てていくことを誓うというような意味合いがあるものです。

※1三献の儀とは・・・三々九度の儀式とも言います。

「小杯」を新郎→新婦→新郎、「中杯」を新婦→新郎→新婦、「大杯」を新郎→新婦→新婦の順で杯に口をつけます。

始めの二口は口をつけるだけにして、三口目で飲み干します。

斎主が、新郎新婦に結婚の誓約を問いかけ、それに答える形で、新郎新婦は結婚の誓いをします。

※2親族杯の儀とは・・・巫女が親族全員にお神酒を注ぎ、全員が起立して一緒に三回で杯を飲み干します。

親族の絆を固めるための儀式です。

 

5-2地鎮祭の場合

地鎮祭の場合には、開催目的が土木工事を行う際や建物を立てたりする際に、神様に工事の無事や安全と建物や家の繁栄を祈るものであるために、玉串奉奠もそういった性質を帯びます。

地鎮祭に特有の儀式としては、切麻散米(きりぬささんまい、麻や紙を細かく切ったものに塩と米を混ぜたものを四方に撒いて土地を浄めるというもの)や地鎮の儀(その土地で初めて草を刈る「刈り初め(かりぞめ)」、初めて土を起こす「穿ち初め(うがちぞめ)」、初めて土をならす「土均(つちならし)」を行い、最後に神職が鎮めものを納めて土地を鎮めるというもの)があります。

 

5-3お宮参りの場合

昔のお宮参りは、氏神様に参拝して新しい氏子(うじこ)として祝福を受ける行事と、産後の忌み明けの二つの意味がありました。

そのための玉串奉奠が行われていたのです。

しかしながら現在では、無事に産まれたことに対する感謝と健やかに育ちますようにとの願いを込めて行うものとなっています。

お宮参りの特徴としては、父方の祖母が赤ちゃんを抱く、などの決まりがありました。

これは、お産をけがれとする考え方にもとづいたものです。

お宮参りにはけがれを祓う、忌明けという意味があったため、いまだ忌明けをしていないお産を終えたばかりの母親は赤ちゃんをお宮参りの時に抱くことができなかったのです。

 

5-4神式の葬儀の場合

故人を一族を守護し見守ってくださる祖霊神にお祀りする神式の葬儀の場合には、玉串奉奠は仏教でいうところのご焼香、キリスト教で言うところの献花のように、故人への手向けという意味を持ちます。

神式の葬儀での特色としては、数珠をしてはいけないこと(数珠は仏具なので、神式の葬儀のときに使うには適していないためです)、挨拶などでは「ご冥福」や「成仏」、「供養」などの仏教用語を使わないように気をつけなければならないことなどが挙げられます。

 

5-5厄払いの場合

厄払いの場合は、自分の中に溜まってしまうけがれを祓い、災厄を避け、今後の人生を無事安泰に過ごすための祈願祈祷をするという意味合いがあります。

玉串奉奠は厄を祓って無事に過ごさせてくださいということを神様にお願いするという意味合いを持ちます。

 

6【番外編】年祭と納骨祭


出典元:http://www.ashinari.com/2014/02/25-386305.php  

仏教での〇〇回忌にあたる儀式のことを神道では年祭(ねんさい)と言います。

年祭の時と、納骨をする際に行われる納骨祭(のうこつさい)のときにも玉串奉奠は行われますので、以下に説明をしていきたいと思います。

 

6-1年祭とは?

年祭には、正辰祭(せいしんさい)と式年祭(しきねんさい)と呼ばれるものがあります。

正辰祭とは、毎年の命日に行われるもので、お墓参りをした後、自宅に毎日のお供え物(米・塩・水)の他、お酒・果物・野菜・故人の好物などをお供えして(神道には精進料理の概念は関係がないので、肉料理や魚料理をお供えしても問題はありません)家族や近親者を中心に御霊をお慰め申し上げるものです。

式年祭とは、決められた期間ごとに行われる祭祀のことです。

こちらは、仏教の○○回忌に近いものがあると言えるでしょう。

家族や近親者を呼び、神職の方をお呼びして執り行います。

神社では死のけがれはもちこんではならないために、場所は神社以外のところで行われるのが特徴です。

五十日祭、百日祭、以降一年祭、三年祭、五年祭、十年祭・・・と続きます。

 

6-2納骨祭とは?

お墓を祓い清めてから御遺骨を埋葬した後に執り行われる祭儀のことです。

納骨祭の日取りについては神社や地域などによりまちまちです。

火葬後すぐに埋葬するという地域もあれば(昔は土葬でしたのでその日に埋葬するのが普通でした)遅くても五十日祭までにはご納骨をという地域もあります。

五十日祭当日にご納骨をという地域もありますし、五十日祭後、百日祭まで、あるいは一年祭のときにと勧められる地域もあります。

かなり時期に違いが出てくるので、あらかじめ確認を忘れないようにしましょう。

 

6-3年祭と納骨祭、それぞれの御玉串料の相場とは?

年祭と納骨祭とは、それぞれ別の儀式です。

時期的に重なることもあり得ますが、その際にもそれぞれに御玉串料がかかることになります。

一年祭だけの場合はおおよそ30,000円~が相場のようです。

納骨祭のみを依頼する場合も同じくおおよそ30,000円前後が多いようです。

一年祭と納骨祭の御玉串料を合わせてお包みする場合の相場は、50,000~70,000円前後というところのようです。

ほとんどの神社では、祭儀に関する料金は決まっているようですので、問い合わせして確認することを忘れないようにしておきましょう。

 

7まとめ


出典元:http://www.ashinari.com/2011/02/16-345403.php  

玉串奉奠という儀礼に対しての理解をより一層深めることができるように、まず玉串とは何かについてから説明をしてきました。

玉串とは神様と人との間を繋ぎ結ぶものであり、玉串に人の願いや祈りを託して捧げることが玉串奉奠を行うということです。

玉串奉奠には作法があり、いざ自分がする際になっても戸惑わないようにと順序立ててその作法を説明していきました。

また、玉串奉奠はさまざまな神道の祭典で執り行われる儀礼ですので、その儀礼ごとに玉串奉奠をする人の範囲や順番などに違いがある場合があります。

ですので、順番についても説明をしていきました。

玉串奉奠は、祭礼が葬儀に関わるものを除けばそのほとんどが神社の、しかも本殿に入っての正式な参拝の一環として執り行われます。

ですので、神社の正式参拝の仕方や、マナーについても説明をいたしました。

普段のお参りとはまた一線を画した礼儀作法を踏まえておく必要があるからです。

この他、祭礼ごとの玉串料の相場なども場合分けして説明をしていきました。

このページを読むことで、玉串奉奠についての知識をよりいっそう深めることができると思います。