誰かが亡くなると、一般的な流れではまず通夜があり、その翌日に葬儀になります。

以前は、通夜は仮のものであり、葬儀・告別式が本式のものとされていました。


最近は時間的な都合もあり、通夜だけに参列する場合が増えています。

通夜だけに参列するのであれば、それは葬儀のかわりでもあり、相応の挨拶や態度が必要になります。


遺族にとっても、葬儀における挨拶と同様に、通夜においてもきちんとした挨拶が必要になってきました。

遺族にとっても参列者にとっても、どのような場面でどのような挨拶が必要になるのか、それぞれの例を交えて解説します。


-- この記事の目次 --

1.通夜の流れと通夜の挨拶

2.喪主からの通夜の挨拶!ポイントと注意点とは?

3.参列者からの通夜の挨拶!ポイントと注意点とは?

4.通夜の挨拶も宗教によって変わる!

5.参列できない場合は通夜の挨拶ってどうする?

6.通夜の挨拶のマナー、一番大事なことはこれ!

7.まとめ

1.通夜の流れと通夜の挨拶


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人が亡くなった時、ほとんどの場合は仏式で葬儀が営まれます。

仏式葬儀にはいくつかの段階があり、通夜もその1つです。

悲しい話ではありますが、実際に経験してみないと、通夜とはどんなものでどんなことをするのか、なかなかわかりません。

あくまで例ではありますが、通夜の意味やその流れと、通夜の挨拶について説明します。

 

1-1.そもそも通夜ってどんな意味?

仏式葬儀は、大きく2つに分けられます。

1つ目が通夜であり、2つ目が葬儀です。

最近は通夜と葬儀をひとまとめに考えられることが増えていますが、実際は通夜は通夜であり、葬儀は葬儀と違うものでした。

通夜と言う言葉は、夜を通してと言う意味です。

本来の通夜は、故人の枕元で、親しい人たちが夜通しで、思い出を語り合うものでした。

そのため昔の通夜は、親類縁者や近所の人など、よく見知った人しか参加することはありませんでした。

なぜ夜通し故人の側にいたのかと言うと、1つは香を絶やさずにいるためです。

冷房もドライアイスもない時代は、人が亡くなればすぐに腐敗が始まりました。

その臭いを消すために、香を絶やすことはできなかったのです。

もう1つはお守りのためです。

お守りはそのまま「おもり」「おまもり」です。

はっきり言えば、どこにでもネズミがいて、見張っていないとかじられる可能性があったのです。

仏教の祖である仏陀が亡くなった時、弟子たちが仏陀の亡骸の側で、夜通し語り合ったとされています。

そのように、本来の通夜は葬儀とは別の、内々のものでした。

現在のような、一般の弔問客も受け入れる通夜が行われるようになったのは、実はごく最近のことです。

 

1-2.一般的な通夜の流れとは?

昔と違って、現代は葬儀の前日の夕方から、1時間ほどの半通夜が営まれることが増えています。

日中営まれる葬儀に参列できない人が、せめて通夜だけでもと、弔問に来られる場合が多くなったためです。

遺族にとっての通夜までと通夜の流れは、だいたい次のようになります。

1.故人の遺体を自宅もしくは斎場に安置する

2.枕経を頼むのであれば宗旨のお寺に依頼の電話をする

3.葬儀社に祭壇を飾ってもらい、僧侶に枕経を読んでもらう

4.納棺して葬儀社と打ち合わせをする

5.通夜が始まる前に到着した僧侶に挨拶する

6.通夜が始まる時間になったら席に着く

7.僧侶の読経の中、焼香する

8.通夜式終了後に喪主の挨拶

9.通夜ぶるまいがあればそちらへ移動して挨拶

10.通夜ぶるまいの最後に挨拶をして半通夜は終了  

地域によって流れは違いますが、その地域ごとのやり方については、担当する葬儀社や自治会などが詳しく知っています。

十分打ち合わせをしたあとは、任せられる部分はお願いして、喪主や遺族は主に参列者に対応します。

 

1-3.通夜の挨拶って具体的にどんなこと?

通夜の挨拶は、1度だけではありません。

通夜の流れからもわかるとおり、僧侶への挨拶、会葬者への挨拶が複数回あります。

きちんとした挨拶以外にも、喪主や遺族の個人的な関係で参列してくださった人へ、お礼を述べる機会もあります。

どの場面でどんな挨拶をするのかは、それほどきっちりとはしていません。

はっきりしているのは、通夜式が終了した際の会葬者への挨拶ですが、他はその場次第とも言えます。

何にせよ、お経をあげていただく僧侶と、参列してくださった人々へのお礼として、できる範囲で挨拶することが大切です。

故人を亡くした悲しみの中で、あれやこれやと対応するのは、やはり大変なことではあります。

けれどそこでしっかり対応することで、故人を安心して旅立たせてあげるという側面もあります。

遺族だけではなく、参列する側にとっても、できるだけ間違いのないようにしたいものです。

2.喪主からの通夜の挨拶!ポイントと注意点とは?


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通夜の挨拶として一番思い浮かぶのは、通夜式の最後の喪主の挨拶でしょうか。

確かに喪主から参列者への挨拶がありますが、通夜の挨拶はそれ以外にもいろいろあります。

通夜の流れにそって、どんな場面でどんな挨拶が必要か、順を追ってご説明します。

 

2-1.枕経はお願いする? まずはお寺へ電話連絡

近年は少なくなっていますが、昔は故人の亡骸が棺に納められる前に、僧侶にお経をあげてもらうのが普通でした。

これを枕経と言います。

故人の宗旨のお寺に連絡して、亡くなってすぐではなくても、納棺までに一度来てもらってお経をあげてもらうのです。

何かしらお寺に縁のある場合ならば、そちらに連絡を入れます。

まったく地縁のない土地で、宗旨のお寺があるのかどうかもわからないような場合は、葬儀社で手配してもらえるはずです。

いずれにしても、枕経をお願いするのであれば、それに伴う連絡なり挨拶なりが必要になるのです。

自分で連絡するのであれば、亡くなったのが深夜などでない限り、できるだけ早くお寺に電話します。

故人の名前や命日、場合によっては死亡時刻、生年月日や年齢が必要になるため、先に確認しておきましょう。

連絡は、例えば下記のようにします。

「お世話になっております、○○(住所)の△△(名前)です。

祖父(など電話している人から見た縁故)が亡くなりまして、枕経をお願いしたいのですが、ご都合はいかがでしょうか?」  

あまり難しいことを考えず、無理にかしこまる必要もありません。

枕経に来てくれた僧侶には、「御足労ありがとうございます、よろしくお願いいたします」と、普通の挨拶で大丈夫です。

その時の僧侶がそのまま通夜にも来てくれるのか、そういった打ち合わせも枕経のあとでします。

お茶と茶菓子を用意して、お布施は必要ありませんが、御車代は用意する場合もあります。

御車代に関しては、葬儀全般が終了したあとに、お布施と一緒にまとめてお渡しすることもあります。

このあたりの細かいことは、葬儀社などに相談してみるとわかりやすいです。

 

2-2.僧侶への挨拶は、通夜が始まる前にしよう

通夜が始まる前になると、故人の親族や友人知人、会社関係者などが集まってくるかと思います。

喪主や遺族はあまり表に出ず、控室で待機していることになります。

この時点であえて参列者に挨拶に出る必要はありませんが、顔を合わせたならきちんとお礼を言いましょう。

「今日はわざわざありがとうございます」といった、ごく一般的なお礼です。

僧侶が来られた場合のみ、喪主と近しい遺族が挨拶に行きます。

近しい遺族とは、喪主と故人の配偶者であったり、喪主と喪主の妻であったりと、状況によって違います。

何人もでぞろぞろと行くのではなく、2~3人くらいで挨拶するのが適当です。

挨拶はあれこれ言わなくても、お礼だけで十分です。

「お忙しい中ありがとうございます、本日はどうぞよろしくお願いいたします」などが基本です。

きちんと頭を下げて、畳の部屋であれば手をついて、しっかりしたお辞儀を心掛けましょう。

 

2-3.参列のお礼を中心に!参列者への通夜の挨拶


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通夜式の終盤、喪主から参列していただいたお礼としての、通夜の挨拶が必要になります。

これについてはほぼ定型のようなものがありますが、挨拶は絶対コレ! というわけではありません。

ただ必ず入れるべき言葉や注意事項がいくつかあり、それは通夜の挨拶として当然のことでもあります。

まず参列していただいたことに対するお礼は必須です。

例:「本日はお忙しい中、亡き父○○の通夜にご丁寧なお悔やみをいただきまして、誠にありがとうございました。」

生前の厚誼に対する感謝を入れることも多くあります。

例:「父の生前は、皆様方から格別の御厚情をいただきまして、今日この場においでいただいたことを、故人も感謝していると思います。」  

故人が亡くなった状況を説明することもあります。

ただし絶対に必要なことではありませんし、言いたくなければ言う必要はありません。

例:「しばらく前に入院いたしまして、元気に退院してくれるものと思っておりましたが、○月○日に急変いたしました。未だ家族にとっても、信じられないような気持です。」

続けて故人の思い出などを語る場合もありますが、あくまでも簡潔におさめます。

葬儀・告別式の告知を入れます。

例:「明日の葬儀・告別式は○時からとなっております。お時間が許しましたならば、どうぞよろしくお願いいたします。」

時間の告知はしても、無理に参列をお願いするような言葉は入れないようにします。

通夜ぶるまいを用意している場合は、通夜ぶるまいについてもお知らせします。

「ささやかですが、酒肴の用意をしております。お時間がおありでしたら、どうぞ召し上がっていってください。」    

最後にもう一度、お礼の言葉を入れて終わります。

例:「今日は本当にありがとうございました。」

どんな簡単な挨拶であっても、参列のお礼、葬儀の日時、お礼の言葉の3つは、必ず入れるようにします。

思いが溢れているかもしれませんが、挨拶は簡潔にまとめるように努力しましょう。

下書きを事前にメモして、それを読みながらでも問題ありません。

涙がこぼれても構いません。

喪主の責任を果たしてこそ、故人を見送ることができるのだと思って、頑張ってください。

 

2-4.通夜ぶるまいの挨拶は、始めと終わりをきっちり締めよう

都市部では少なくなっていますが、通夜のあと、弔問に来ていただいた参列者に、簡単な食事を用意することがあります。

これを通夜ぶるまいと言います。

がっつりした食事ではなく、簡単につまめるようなものが中心になります。

通夜ぶるまいが用意されているのであれば、通夜式が終わってから、喪主はそちらに移動します。

参列者が全員そろっているわけではありませんが、通夜ぶるまいの席でも、喪主の挨拶が必要になります。

飲食の場でもありますし、長々と挨拶するよりも、簡単にお礼を述べる程度に抑えましょう。

例:「皆様本日はわざわざご弔問いただきまして、本当にありがとうございました。どうぞごゆっくりなさって、故人の思い出話などお聞かせください。」  

喪主や遺族はなにかとばたばたしていたりして、通夜ぶるまいの席はもう始まっている場合もあります。

そんな時は無理にきちんと挨拶しようとせず、流れにまかせてもいいかと思います。

通夜ぶるまいに残ってくださるような参列者であれば、挨拶うんぬんよりも、参列者同士でも話したいことなどが多いのです。

ただ通夜ぶるまいの最後は、喪主がきちんと締めなくてはなりません。

そうでないと、なかなか帰ると言い出せず、帰るに帰れない人なども出てきたりします。

例:「本日は誠にありがとうございました。そろそろ夜も更けてまいりました。今日はこれにてお開きとさせていただきます。

明日の葬儀・告別式は○時からとなっております。お時間が許すようであれば、ご参列いただければと思います。

どうぞお足元にお気をつけてお帰りください。本当にありがとうございました。」  

通夜ぶるまいが終われば、あとは遺族だけで故人を偲びながら、翌日の葬儀を待つことになります。

 

2-5.使用厳禁!通夜の挨拶での忌み言葉とは?

冠婚葬祭にはそれぞれ、使ってはいけないとされる言葉があります。

別に法律で禁止されているとかではなく、あくまで気持ちの問題なのですが、このような言葉を忌み言葉と言います。

葬儀関連にも、この忌み言葉がいくつかあります。

一番わかりやすいのは、重ね言葉です。

「重ねて」とか、「たびたび」とか、「再々」のような、「繰り返す」意味を持った言葉は忌み言葉になります。

これは同じことを重ねる=不幸を重ねるに通じるとされるためです。

そして喪の儀式ではありますが、「死」という言葉は直接使いません。

言い換え方はいろいろありますが、直接「死」という言い方は避けるようにしましょう。

3.参列者からの通夜の挨拶!ポイントと注意点とは?


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通夜に参列する側も、それぞれの場面で挨拶が必要になります。

どんな言葉を選べばよいのか、どんな言葉は使ってはいけないのか、遺族とはまた違う注意ポイントがあります。

それぞれの場面別にご説明します。

 

3-1.通夜の挨拶、まずは受付で!

通夜に伺うと、最初に受付で記名することになります。

香典を用意している場合は、記名の前に渡します。

この記名の前、もしくは香典を渡すタイミングで、何かしらの挨拶をします。

一番一般的な言葉は、「この度は誠にご愁傷様でございます。」でしょうか。

言いにくいと思ったなら、「この度はお悔み申し上げます。」でもかまいません。

何にしても、ハキハキしゃべるような場ではないのです。

「この度は・・・。」と、語尾を濁すように挨拶する人も多くいます。

明確に言葉にしなくとも、後は察していただくという感じです。

特に神式やキリスト教式など、仏式以外の葬儀の場合は、お悔みの言葉も違ってきます。

そういう意味も含めて、「この度は誠に・・・。」としか挨拶しなくても、それは無作法にはなりません。

 

3-2.遺族に対しての通夜の挨拶ってどうする?

通夜や葬儀の席で、一般の参列者が遺族と話すということは、おそらくほとんどありません。

それでも顔を合わせる機会があれば、やはり挨拶はしておきたいところです。

ただこの場合の挨拶は、もともと遺族とどの程度交流があったかで大きく違います。

故人と交流があったけれど、遺族とはさして交流が無かったのであれば、挨拶は一般的なものになります。

「この度は誠にご愁傷様でした。」や、「この度はお悔み申し上げます。」などが、それにあたります。

遺族の友人で通夜に参列したと言った場合なら、挨拶も友人に対するもので十分です。

よく聞く言葉は、「大変だったね。」「寂しくなるね。」などです。

きちんと挨拶すると言うよりも、遺族の気持ちに寄り添う気持ちが大切でしょう。

いろいろと慰めたい気持ちはあるかもしれませんが、それは通夜や葬儀の時に表す必要はありません。

遺族の気持ちを思うならば、一歩引いて、挨拶は簡潔に納めるようにしましょう。

 

3-3.通夜ぶるまいでも挨拶に注意!


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通夜ぶるまいが用意されている時は、できるだけ断らずに頂くのが礼儀です。

通夜ぶるまいがある場合は、通夜の最後に案内があるかと思います。

案内されないということは、通夜ぶるまいはないと言うことになりますから、その場合は帰宅してかまいません。

よほどの事情が無い限り、通夜ぶるまいを進められたら、少しだけでも飲食していきましょう。

飲食中は大声を出したり大笑いしたり、お酒を飲みすぎるなどのないように注意します。

話す時は故人の思い出話を中心にし、亡くなった経緯をしつこく尋ねたり、他の無関係な話をしたりは慎みます。

喪主のお開きの挨拶までいられない場合は、途中で席を立ってかまいませんが、喪主に一言挨拶をしていきます。

あまり余計な話はせず、「申し訳ありませんが、本日はこれにて失礼いたします。」のような、簡単な挨拶でおいとまします。

あくまで供養の席なので、「ごちそうさまでした。」や「ありがとうございます。」のような言葉は、言わないようにしましょう。

 

3-4.絶対注意!参列する側の忌み言葉

遺族の側に忌み言葉があるように、参列者の側にも忌み言葉があります。

重ね言葉をさける、「死」という言葉を使わないと言った点は、遺族の場合と同じです。

他に参列する側ならではの、言ってはならない言葉があります。

「ありがとう」と「迷う」がそれです。

遺族側が、参列者にお礼を言うことは、当然の事です。

けれど参列する側が、お礼を言うのはおかしいのです。

そして「迷う」という言葉は、道に迷う=成仏できないを連想させるため、忌み言葉となります。

会葬御礼品などを渡された時、うっかり「ありがとうございます。」と言いそうになります。

そんな時は会釈だけですませます。

通夜ぶるまいのかわりに、お供え物の詰め合わせや、折詰などを渡されることもあります。

こんな場合も、うっかりお礼を言わないよう、「お気遣いいただきまして。」で留めましょう。

4.通夜の挨拶も宗教によって変わる!


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喪の席での挨拶は、宗教によって微妙に違ってきます。

わたし達が生活の中で普通に使っている言葉には、実は仏教用語であるものがたくさんあるのです。

喪の挨拶はそれほどはっきり言う必要はありませんが、間違った言葉を使うことのないよう、簡単に説明しておきます。

 

4-1.仏式葬儀での通夜の挨拶

一番一般的な葬儀は、やはり仏式葬儀になります。

例えば、「成仏」「供養」「あの世」「往生」と言った言葉は、すべて仏教用語です。

仏式葬儀であれば違和感はありませんが、他宗教の葬儀では使いません。

参列する側が「ご冥福をお祈りします。」と言うことを、浄土真宗ではNGだとする意見があります。

特に他宗では禁忌といったわけでもないのですが、人によって思うところは様々です。

あえてややこしい言葉を使わずに、「お悔み申し上げます。」でよいかと思います。

 

4-2.神式葬儀での通夜の挨拶

神式葬儀では、魂は神のもとへ還って、故人が神として祀られる存在になります。

そのため死は悲しむべきことではない、とも言えます。

それでも身内が亡くなれば悲しいのは当然で、挨拶で故人を失った悲しみを伝えることは間違いではありません。

喪主としての挨拶であれば、仏教用語を使わないように、葬儀社の担当の方などに教えてもらうのもいいでしょう。

参列する側の挨拶としては、「冥福」や「お悔み」は使わないようにとされています。

受付で挨拶する時には、「この度は誠に・・・」が一番いいかもしれません。

遺族に挨拶するのであれば、「御霊(みたま)の平安をお祈りしております。」が一般的です。

 

4-3.キリスト教式葬儀での通夜の挨拶

キリスト教でも、人は死をもって神の御許へ召され、永遠の命を得るとされています。

そのため、仏教用語を使わないのはもちろんですが、故人の安らかな眠りを祈る言葉がメインになります。

そもそもキリスト教式では、通夜をするかどうかも定かではありません。

日本式に通夜を営む場合もありますが、基本は教会での葬儀がメインです。

喪主の挨拶については、司式を担当してくださる神父や牧師に相談するのが一番です。

参列者が遺族に挨拶する時には、「安らかな眠りをお祈りしております。」が一般的な言葉になります。

神式葬儀は仏式葬儀と似た部分がありますが、キリスト教式葬儀はまったく別のものです。

ただ故人を亡くした悲しみは同じですから、余計な言葉を尽くすより、静かに参列することが一番です。

5.参列できない場合は通夜の挨拶ってどうする?


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通夜にも葬儀にも参列できない場合でも、できることはあります。

いずれにしても、葬儀よりは通夜に間に合うように、できるだけ手を尽くすようにしましょう。

どうしても間に合わなかった、後日知ったなどというのであれば、それはまた改めてという話になります。

 

5-1.供花や弔電でもできる通夜の挨拶!

訃報を聞いて通夜や葬儀に参列したくても、どうしても無理な場合があります。

そんな時は、例えば供花を送ったり、弔電を送ることで、通夜や葬儀に参列することのかわりとします。

それは仕方のないことなので問題はありませんが、できるだけ通夜に間に合わせるようにしましょう。

供花については、担当する葬儀社に相談するのが一番です。

これは葬儀全体の印象を考えて、葬儀社がふさわしい花を選んでくれるからです。

また葬儀社によっては、外部からの供花は受け付けない場合もあります。

弔電はいろいろな送り方があります。

大雑把にですが、NTT、郵便局、インターネットでの申し込み方法があります。

NTTは当日一番遅くまで対応してくれますし、ネットであれば電報の画像を見ながらお願いすることができます。

弔電を送る場合は、宗教による違いに十分注意しましょう。

その場でかわす挨拶と違って、弔電はずっと残るものです。

文章もその内容も、挨拶以上の注意が必要になります。

 

5-2.香典を誰かに預けるなら、必ず言付けを!

香典を用意するような間柄であっても、通夜にも葬儀にも参列できないようなこともあります。

そんな場合は代理人を立てるか、参列するとわかっている知り合いに、香典を預けたりします。

このような時は、参列するのとはまた別に挨拶が必要になります。

まず受付で「○○の代理で参りました。」、もしくは「○○からも香典を預かってきました。」と、はっきり言ってもらいます。

代理人を立てるのであれば、芳名帳には自分の名前と、代理人の名前を両方書いてもらいます。

遺族に挨拶する機会があれば、やむを得ず代理人を立てたことや、香典を預けたことを伝えてもらいましょう。

もっと親しい間柄なら、後日お見舞いの電話をしたり、手紙を送ることもあります。

どこまでするかは故人や遺族との関係によりますが、欠礼が気になるのであれば、やはり後日改めてということも大切です。

 

5-3.弔電の文例あれこれ

礼儀としての弔電であれば、あまり長文は打ちません。

例:「ご逝去を悼み、謹んでお悔み申しあげます。」

「在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。」  

上記のような簡単な文面が、一番多く、一般的になります。

できれば最初に「○○様の」と故人の名前を入れると、ただの見本の文体といった感じは薄れます。

もちろん、深い縁があるにもかかわらず、参列できないのであれば、思いを込めた文面で打っても問題はありません。

ただ電報なので、文字数に制限がありますし、葬儀の場で長文を読み上げるのは難しいかもしれません。

あまり長文になるのであれば、弔電は短くして、後日お悔みの手紙を出すほうが良いでしょう。

特にNTTで弔電を打つ場合は、文字数制限は無いかわりに、文字数ごとに料金が上がっていく方式になります。

長文の弔電を依頼したいのであれば、他のやり方を探すことをおすすめします。

6.通夜の挨拶のマナー、一番大事なことはこれ!


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通夜の挨拶について、いろいろ解説してきましたが、最後に最低限のマナーについてご説明します。

当たり前のことではありますが、当たり前のことが難しいのもよくあることです。

できることもできないこともあるかと思いますが、できるだけのことはやりたいものです。

 

6-1.遺族として大事な通夜の挨拶のマナー

葬儀を取り仕切るのは葬儀社ですが、故人を送るのは僧侶の仕事になります。

まずその点を踏まえて、僧侶にはきちんと挨拶しましょう。

まず茶菓の用意から始まって、場合によっては当日御車料をお渡しします。

通夜ぶるまいがあっても辞退されることもあるため、御膳料も用意しておきましょう。

御車料・御膳料・御布施の渡し方は、地域によって違います。

通夜の日に渡すのか、葬儀の日に渡すのか、初七日や四十九日まで終わらせるのであれば金額はどうなるのか。

そういった細かい点も、葬儀社の担当者や地域の方などに、事前によく確認しておきましょう。

喪主の挨拶の項でも記述しましたが、参列者に一番に言うべきは、参列のお礼です。

遠近問わず通夜に来てくださったこと、故人を悼み遺族を気遣って参列してくださったことは、本当に有難いことなのです。

当日は慌ただしく過ぎて、なかなかお礼を言う場もないかと思いますが、後日でも機会があれば、一言お礼を述べておきましょう。

一般の参列者は平服でも可とされていますが、遺族はそういうわけにはいきません。

最低でも黒の上下やワンピースを着用し、できればきちんとした喪服を用意しましょう。

葬儀社に相談すればレンタルの喪服もありますが、その後の法要のことなど考えると、1着購入しておいたほうが役に立ちます。

 

6-2.参列者としての大事な通夜の挨拶のマナー

故人の縁故であったり、遺族の縁故であったり、通夜に参列する理由はいろいろあります。

遺族にとってはどれも有難いことですが、参列者の中には久しぶりに顔を合わせる人もいるかもしれません。

懐かしい気持ちもあるかもしれませんが、間違っても参列者同士で談笑などしないでください。

特に会社関係などで、喪の席で名刺の交換などするのは、一番失礼な行為にあたります。

常識的なことなのですが、うっかり忘れてしまわないよう、久しぶりの友人であっても、会話は最低限に抑えましょう。

通夜では一般の参列者は平服でもよいとされています。

けれど昨今の通夜は、昼間の葬儀に参列できない人が、通夜だけでも参列するという場合が増えています。

そのための通夜式でもありますから、できれば喪服か、それに準じた服装を心掛けてください。

ストッキングや靴下やバッグなど、身に着けるものは黒で、アクセサリーは真珠かジェットなどに限られます。

たとえ真珠であっても、2連のネックレスは不可です。

これは忌み言葉と同じく、「重なる」ということになるからです。

仏式葬儀であれば、できれば数珠を持って行きます。

また香典を用意するのであれば、新札は不可とされています。

新札に近いけれど少し使われたお札か、新札であれば二つ折りにして折り目をつけ、再び広げてから香典袋に納めます。

まず最低限のマナーとして、服装や持ち物に気を配りましょう。

挨拶も大切ですが、やはりその手前で失礼があってはならないのです。

 

6-3.通夜の挨拶に本当に大事なものとは?

通夜の挨拶において、一番大事なものは「真心」です。

百の言葉や型どおりの挨拶ではなくても、真心は伝わります。

悲しみのあまり、きちんとした挨拶も答礼のお辞儀さえも、十分にできないこともあるでしょう。

あるべき態度ではないかもしれませんが、周囲にはちゃんと伝わるはずです。

受付でうまく挨拶の言葉がでないという参列者もいるでしょう。

ならば無理に何か言う必要はありません。

ただ深々と、心を込めたお辞儀をすればいいのです。

あれもこれも完璧にやろうとしなくても、故人を見送ると言う心さえ忘れなければ、そもそもマナー違反は起きないのです。

7.まとめ


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人が亡くなるということは、ある程度の覚悟ができる状態であっても、やはり悲しいものです。

まして突然の事であれば、心の準備も出来ていないままに、通夜や葬儀に対処しなければなりません。

そんな中で、完璧な挨拶を目指すのは難しいでしょう。

立派な通夜の挨拶よりも、真摯な気持ちが参列者に伝われば、それで十分だと言えます。

口下手だとかたどたどしくなってしまうとかを気にせずに、心を込めた挨拶を心掛ければ、想いは故人にも伝わるのではないでしょうか。