家族が亡くなっても金銭的に余裕がなかったり、肉親が自分を含めて数人だけだったりという理由でお葬式をひらくことを考えてしまう人は少なくないと思います。
かといって、故人を弔わないわけには行きませんし、供養したいという気持ちはありますよね。

そんな悩みを抱えている方、「直葬」というお葬式をご存知でしょうか。直葬を選ぶ人は年々増加しています。今回は、その直葬にむいている人や、費用をかけずに葬儀を行う方法、その注意点を詳しく紹介します。

お葬式で悩む前に、まずはいろいろなお葬儀のやり方を知ることから始めてみませんか?そして、自分達の葬儀のカタチを考えてみてはいかがでしょうか。
 

-- この記事の目次 --
1.直葬とは?
2.直葬にかかる費用について
3.さらに安く!費用をかけない直葬のやり方
4.直葬の落とし穴!直葬後の遺骨はどうする?
5.直葬の3つのメリット
6.直葬の5つのデメリット
7.直葬の服装やマナーとは?
まとめ

1.直葬とは?


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1.1.直葬と家族葬の違いとは?その流れをご紹介

数十年前に行われていた葬儀と言えば、親戚、ご近所の方々、故人や遺族の勤務先、または故人の友人など、比較的多くの方が参列する葬儀を想像する方が多いと思います。

このようなお葬式を、「一般葬」といいます。

  しかし最近では、家族・親族などの身内やごく親しい友人のみの、30名以下の人数で行う小規模な葬儀が一般的になりつつあります。

このような会葬者が少ない葬儀を「家族葬」といいます。

  特に故人が高齢の場合は親戚や知人が亡くなっていたりして会葬者が少なくなり、家族葬を行う家族が増えています。

現在では葬儀の約半数が家族葬だとも言われています。

  家族葬の場合、お葬式の内容は、一般的には一般葬と変わりません。

その流れとしては、 ①ご臨終 ②搬送・安置 ③納棺 ④通夜 ⑤葬儀告別式 ⑥出棺 ⑦火葬・収骨 となります。

  では、今回の「直葬」という葬儀はどのような葬儀なのでしょうか。

直葬とは、別名「火葬式」とも言い、④通夜と⑤葬儀告別式を行わず、⑦火葬・収骨のみを行うかたちの葬儀です。

  名前の通り、安置後に直接火葬を行います。

遺体を火葬することは法律で決まっていますので、最小限必要なことを行う葬儀と言えます。

 

1.2.直葬を選ぶ人は変わり者?直葬の施行割合は

関東地方に対応した葬儀社アーバンフィーネスの2014年の施行葬儀から算出したデータによると、葬儀スタイルの割合は家族葬61.8%、一般葬17.7%、直葬(火葬式)16.2%、大型葬4.4.%となっています。

  また、葬儀社や墓などの情報サービスを扱う会社「鎌倉親書」が2012年12月に、全国およそ200の葬儀会社を対象に行った調査によると、直葬の施行割合は関東地方が特に多く22.3%、次いで近畿地方が9.1%となっています。

ですので、直葬は、東京や大阪などの大都市圏で多く選ばれていることがわかります。

  直葬の施行割合は都市圏で全体の約1~2割となっており、まだまだ一般的な葬儀というには早いかもしれません。

しかし、直葬が年々増加傾向にあることは間違いありません。

  全国的に有名な「イオンのお葬式」や「小さなお葬式」などの葬儀社でも、「直葬プラン」が用意されていますし、直葬専門の葬儀社も存在しています。

  ただ、都市部以外ではまだまだ一般的ではないのも事実で、地域によっては何か「わけあり」な葬儀に見えるという声があるのも事実のようです。

地域によって、その価値観は違うということでしょう。

 

1.3.直葬はこんな人にオススメ!

直葬はその特性上、次のような方にオススメです。

①故人が一人っ子や子供がいないなどで、親族が少ない ②故人が高齢者で親戚や知人も亡くなっており、会葬者がほとんどいない ③故人の意思で葬儀やお墓にお金をかけたくない、または費用がない ④無宗教で菩提寺もない   直葬が増加傾向にあるということは、上記の①から④に該当する方が増えているということです。

その背景には、高齢化社会や核家族化、少子化に伴う葬儀費用の負担の増大など、現代の社会情勢が深く関係しています。

  また、田舎にお墓があってもなかなか継承しづらく、管理が難しいなどの理由で、お墓や菩提寺自体が必要ないと考える人も増えているようです。

2.直葬にかかる費用について


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2.1.まずは葬儀にかかる3つの費用をご紹介!

葬儀にかかる費用は、その支払先や種類によって次のように分けることができます。

①葬儀費用 葬儀社に支払う費用で、「セットプラン」や「葬儀一式」とも言われます。

セットプランには一般的に祭壇・棺・骨壺のような備品と、人件費・会場費などが含まれますが、細かいセット内容は葬儀社によって異なるため、見積もりを取る際に注意が必要です。

  ②実費 お葬式でふるまわれる料理や返礼品などにかかる費用、霊柩車の運転手や火葬場のスタッフへの心付けなどが実費と呼ばれます。

  ③宗教者へのお礼 仏教ではお布施、神道ではお祭祀料、キリスト教では献金とよばれます。

例えば仏教のお布施には、通夜や葬儀での読経へのお礼の他に、「戒名料」が含まれます。

そのほかに、「お車代」や「お膳代」を別にお渡しすることもあります。

 

2.2.一般的な葬儀の平均費用とは?

2010年11月に(財)日本消費者協会で行われた「第9回葬儀についてのアンケート調査」によると、お葬式の費用は全国平均で合計199.9万円となっています。

内訳としては、葬儀費用126.7万円、飲食接待費45.5万円、宗教者へのお礼51.4万円となっています。

 

2.3.直葬にかかる費用は?葬儀社プランをご紹介

現実的に考えて、200万円ものお金を用意することは容易なことではありません。

故人を弔いたいとき気持ちはもちろんあるものの、費用の問題から直葬を選ぶ方も少なくないでしょう。

  ここでは、葬儀社が用意している直葬プランの料金とセット内容の一部を紹介します。

(2017年2月現在の情報です。)  

①イオンのお葬式 費用:198,000円

セット内容:病院から安置室までの寝台車(最長50㎞まで)、ドライアイス(3日分)、枕飾り一式、線香・ローソク、役所・火葬手続き代行、棺、仏衣・布団、安置室から火葬場までの寝台車(最長50㎞まで)、火葬場使用料、納骨器・骨壺、後飾り祭壇、スタッフ、お別れ花、遺影写真、白木位牌、焼香設備  
②小さなお葬式 費用:193,000円

セット内容:病院から安置室までの寝台車(最長50㎞まで)、ドライアイス(3日分)、枕飾り一式、安置料金、棺、仏衣一式、棺用布団、役所・火葬場手続き代行、安置室から火葬場までの寝台車(最長50㎞まで)、火葬料金、骨壺・骨箱、お別れ用花束、運営スタッフ、自宅飾り一式、白木位牌  

③シンプルなお葬式 費用:148,000円
セット内容:病院から安置室までの寝台車、ドライアイス、枕飾り一式、安置料金、棺、納棺、仏衣一式、棺用布団、役所・火葬場手続き代行、安置室から火葬場までの寝台車、火葬料金、骨壺・骨箱、運営スタッフ   これらの料金は、上記で説明したいわゆる「葬儀費用」と呼ばれるもので、実費や宗教者への費用は含まれていません。

とはいえ、全国の葬儀費用の平均が126.7万円に対して、20万円弱で葬儀を行えるのは、かなり金銭的な負担が軽いといえます。

また、各社オプションで、5万円程度で僧侶の手配サービスもあるため参考にしてください。

分割払いにも対応していますので、月々3~5,000円くらいの負担から、直葬を行うことも可能です。

また、資料の無料請求や早割を利用することでさらに葬儀プランが安くなることもあります。

  ただし、火葬場などによっては追加料金が発生する場合がありますので、細かい条件は直接各葬儀社に確認するようにしてください。

3.さらに安く!費用をかけない直葬のやり方


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さらにお葬式にかかる費用を削減したい場合には、どのような方法があるのでしょうか。

その一例をご紹介します。

 

3.1.葬儀社をたてずに自分で行う

葬儀社にお願いすることなく、すべてを自分で行うことによって、葬儀費用が削減できます。

ただし、すべて自分で行うには、直葬の手順や手続きの方法を知る必要がありますので、必要最小限の手順と、費用を紹介します。

①病院からの搬送 病院で息を引き取った場合、病院にてエンゼルケアをしてもらってください。

エンゼルケアとは、故人の死後の処置のことです。

今回は葬儀社で行ってもらう事ができないため、病院で故人の体をきれいに拭き、詰め物をして紙おむつを履かせるなどの処置をしてもらいます。

エンゼルケアは保険外となりますので、費用は病院により異なりますが、5,000円~10,000円が相場といえます。

②死亡診断書をもらう 医師が死亡を確認した後に、死亡診断書を受け取ります。

死亡診断書も保険外なので、病院によって費用は異なりますが、こちらは葬儀社を頼んでも実費として必ずかかってくる費用です。

  死亡診断書は、死亡届を提出する時の他にも、保険会社や年金の手続き、口座の整理などの際にも必要になるため、数枚コピーを用意しておくと便利です。

③遺体を搬送する 死亡診断書を携帯していれば、遺体を自分で搬送しても違法にはなりません。

必ず搬送時に携帯してください。

  遺体の搬送には、大きな車が必要です。

自分で持っていない場合はレンタカーを使用しますが、その場合はシートを引くなどして汚さないように注意しましょう。

遺体を防水シートでくるみ、移動しないように物を置いたりして固定します。

④安置する 死後最低24時間は火葬することができないことが法律で決まっているため、どこかに遺体を安置する必要があります。

普通は遺体を布団に寝かせ遺体が腐敗しないように遺体の横にドライアイスを敷き詰め、枕飾りを用意しますが、無宗教葬で、枕飾りが必要ない場合はこの時点で棺に遺体を収容し、その中にドライアイスを敷き詰めます。

棺も事前に自分で購入する必要があり、Amazonなどのネット通販でも購入できます。

自宅に安置することができない場合は、事前に安置室を手配しておく必要があります。

⑤火葬場の予約 自宅や安置室の近くにある火葬場を事前に何カ所か調べておき、予約をとります。

自分の住んでいる市に公営の火葬場がある場合は、市民料金として安く火葬場を利用することができるためオススメです。

公営の火葬場では利用料金が安い、宗教が関係ないなどのメリットがあります。

しかし、休業日や利用時間などの制約がる、混雑していて予約がとりにくいなどのデメリットもあるので、事前に調べておきましょう。

火葬場の中には、遺体安置室が利用できるところや霊柩車をレンタルできるところなど、サービスが充実している火葬場もあります。

そのような火葬場を調べておくと、費用を抑えつつも作業の負担がかなり軽減されます。

⑥死亡届の提出 死亡から7日以内に故人が住む市町村の役所に、死亡診断書を提出して死亡届を行う必要があります。

この時、火葬の申請をして、火葬許可証を受け取ります。

 ⑦火葬場への搬送 棺の中に入った遺体を自分たちで運ぶには最低でも大人5~6人の力が必要となります。

⑧火葬・収骨 収骨の際には骨壺が必要ですので、事前に用意しておきましょう。

こちらもネット通販で購入できます。

骨壺の大きさは地域により様々で、関東地方では遺骨をほとんど引き取るため大きく、関西地方では部分収骨を行う風習があるため、小さめの骨壺を用意します。

  火葬が終わったら、埋葬許可書を受け取ります。

  ⑨費用の合計は? あくまで目安ですが、条件が合えば合計74,500円くらいでも直葬を行うことが可能です。

(心付け、証明書にかかる実費は除きます。)

・エンゼルケア代:10,000円
・レンタカー(48時間):25,000円
・防水シート:2,500円
・安置室(公営):5,000円
・棺:25,000円
・火葬料金(公営・市民料金):5,000円
・骨壺:2,000円    

3.2.無宗教葬に!僧侶をよばずに行う葬儀

宗教者をよばずに無宗教葬を行う場合、枕飾りや後飾りなどの備品が要らない他、僧侶へのお布施が不要となります。

ただし、これは先祖代々お世話になっている菩提寺がある場合は難しいです。

 

3.3.会食をせずに実費を削減!

普通の葬儀では、通夜のあとの通夜ぶるまいや、火葬後の精進落としなどで、会葬者をねぎらいます。

これらの料理を用意しないことで、実費を抑えることができます。

ただし、お世話になった方への失礼にもなるため、よく話し合って決めるようにしてください。

  また、公営の火葬場の場合は心付けの必要はありませんが、私営の場合は一般的には手伝ってもらった方々に心付けを用意します。

死亡診断書や火葬許可証の発行などにも実費がかかります。

 

3.4.手続きをして葬儀費用を支給してもらおう

こちらは、葬儀費用を削減する方法ではなく、お金が返ってくるための手続きです。

  ①故人が国民健康保険に加入していた場合 国民健康保険の被保険者が亡くなった場合、故人が住んでいた市区町村の役場に申請をすると、葬祭費が支給されます。

葬祭費の金額は、1~7万円と自治体により異なりますので、確認してください。

  ②故人が社会保険に加入していた場合 故人の勤務先の健康保険組合か、社会保険事務所に請求することで、一律5万円が支給されます。

  必要な書類は自治体によって異なりますが、①②ともに、国民年金保険証または健康保険証や死亡診断書の他に、葬儀費用の領収書が必要になりますので、葬儀にかかった費用の領収書は必ず保存しておきましょう。

死亡日から2年以内に請求をする必要があります。

  この制度以外にも、故人が生命保険に入っていたりすると、お金が支払われますので、各々必要な手続きをしてください。

4.直葬の落とし穴!直葬後の遺骨はどうする?


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4.1.菩提寺から納骨拒否の可能性も!

先祖代々の遺骨が入っているお墓がある場合、そのお墓があるお寺を「菩提寺」といいます。

お葬式や法事をお願いする時は、通常はこの菩提寺の僧侶に読経をお願いし、故人は戒名を授かります。

しかし、直葬では通夜・告別式を行わないため、この読経や戒名を授かることなく、火葬をしてしまいます。

  こういう場合、菩提寺が納骨を拒否するケースがあります。

火葬後に、先祖代々のお墓に納骨しようと思っていたのに、それを断られたら遺骨はどこに埋葬すればよいのでしょうか。

このようなことが起きないためにも、菩提寺やお墓がある場合は事前に菩提寺と相談をしておくことが必要です。

4.2.散骨するときの注意点とは?

お墓に埋葬する以外の方法の1つに、「散骨」があります。

散骨とは、名前の通り骨を埋めず、海や空、山中などで骨を撒く葬送方法のことです。

  遺骨を火葬したままの状態で散骨すると事件になりかねませんので、散骨前には一般的に骨を粉状にする「粉骨」という作業が必要です。

粉骨を行う業者もありますし、最近では粉骨の技術を導入した火葬場もあります。

  自分で散骨を行う場合は、散骨する場所にも注意が必要です。

もちろん私有地に無断で散骨することはできませんし、陸地で行うと周辺住民とトラブルになる可能性もあります。

また、海に散骨する場合でも、漁業権が付与された場所での散骨は禁止されています。

  「散骨プラン」を用意している葬儀社もあるため、参考にしてください。

例えば小さなお葬式の「委託海洋散骨プラン」では、55,000円で粉骨作業から骨壺の処分まで行ってもらえます。

  散骨は自然に返すことから自然葬とも呼ばれます。

散骨以外の自然葬には、お墓の代わりに樹木を植えて弔う「樹木葬」などがあり、最近では注目を集めています。

 

4.3.戒名がなくても大丈夫!納骨堂のメリット・デメリット

先祖代々のお寺がなく、お墓を購入する予定もない、または子供がいないので継続した管理が難しいなどの場合に選ばれるのが納骨堂です。

  納骨堂により特徴は様々ですが、一般的なメリットとしては ①基本的に屋内の施設に遺骨が個別に安置される ②子供がいなくても、永代供養が可能 ③宗教的な制約がなく、戒名がないまたは無宗教の場合でも購入できる ④納骨費・管理費が比較的安い ⑤生前に購入が可能 ⑥交通便のよい所に建てられていることが多い などがあります。

  デメリットとしては ①維持年会費がかかる場合が多い ②管理期間があるものが多く、期間満了時は契約の更新が必要 ③納骨人数に制限があるため、追加で埋葬する場合は新たに購入する必要がある などがあります。

ただし、これらの条件は納骨堂により様々なので、個々に情報収集をしてください。

 

4.4.やっぱりお寺で!永久供養墓とは

菩提寺がなく、お墓も持っていないが、やっぱりお寺で供養してもらいたいという方には、永久供養墓がオススメです。

永久供養墓とは、お寺が管理運営している墓地で、永代にわたってお寺が責任をもって供養・管理してくれるお墓です。

複数の方の遺骨が安置されることから、合祀墓、合同墓とも呼ばれます。

  永久供養墓のメリットとしては、 ①一度購入すると維持年会費がかからない ②生前購入が可能 ③お寺によって永代管理・供養してもらえるため、継承者がいらない などがあります。

  デメリットとしては、 ①基本的に屋外にあることが多い ②複数の遺骨が同じお墓に安置されている ③遺骨の返却は行うことができないため、分骨や骨の移動はできない などがあります。

  永代供養墓はネットで探すことができる他、葬儀社でも紹介してくれます。

また、「直葬+納骨プラン」を用意している葬儀社もありますので、そちらを選ぶのも1つです。

例えばイオンが募集代行をしている永代供養墓は、56,600円で埋葬・永代供養・永代管理を行ってくれます。

 

4.5.ゼロ葬という考え方

ゼロ葬とは、宗教学者の島田裕巳さんの著書「0葬」で提唱されている考え方です。

火葬した後に収骨せず、遺骨の処理を火葬場に任せて遺族が遺骨を引き取らないという方法です。

  関東地方の火葬場では遺骨の引き取りが義務付けられているため不可能ですが、大阪や名古屋の火葬場では可能なようです。

自治体によってゼロ葬が可能なところと断られるところがあるので、火葬場か住んでいる自治体に事前に確認する必要があります。

  遺骨の保存だけが供養のカタチではないと思える方には良い方法かもしれません。

ただし、「ちゃんと成仏できているのだろうか?」などと後悔するようなことがないように、きちんと考えた上で決めることが大切です。

5.直葬の3つのメリット


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5.1.費用が抑えられる

直葬の一番のメリットは、やはり費用を大幅に抑えることができる点です。

葬儀社に頼んでも20万円程で葬儀を行うことができ、一般的な葬儀に比べるとかなり金銭的負担が軽いです。

 

5.2.参列者への対応がいらない

直葬は親族のみで行うことが多いため、一般的な葬儀に比べて参列者が少ない場合が多いです。

その分、参列者への挨拶や気遣いがいらず、精神的にもかなり楽といえます。

 

5.3.段取りが少なくてすむ

葬儀の喪主になると、香典の管理や供花・弔電のとりまとめ、葬儀や会食での挨拶、会食の接待など本当にたくさんの仕事があります。

  葬儀の間はずっと忙しく、「悲しむ暇もなかった」という声もよく聞きます。

その点、直葬は通夜や告別式がなく、仕事自体が少ないため、落ち着いて故人とのお別れの時間を過ごすことができます。

6.直葬の5つのデメリット


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6.1.菩提寺からの反対される可能性も!

先ほども少し触れましたが、直葬をすることで菩提寺とトラブルになる可能性があります。

菩提寺が直葬を反対する理由としては、宗教儀礼を省くべきではないという宗教的な思想以外にも、金銭的な理由があります。

  菩提寺に葬儀や法要をお願いすると、その読経と戒名料を含めたお布施をお礼として渡します。

菩提寺は、このお布施を主な収入源として、お寺を運営しています。

直葬の場合はそのお布施がなくなるわけですから、菩提寺が反対するのもわかります。

  しかし、お布施は30万円前後が相場とも言われており、お墓を持つと葬儀後も管理費を払っていかなければなりません。

それらのことを考慮して、菩提寺がある方は、事前に家族や菩提寺と相談しておく必要があります。

 

6.2.周りの人からの理解が得られない

直葬は増加傾向にあるとはいっても、都市部で多い所でも2割ほどの施行割合です。

直葬を行うことを理解されず、「お葬式さえあげてもらえないなんて、故人がかわいそうだ」などと周りから反感をかう可能性があります。

  また、故人が生前に親しくしていた方に、直葬が終わった後にその事実をお知らせした場合、その方が故人とお別れをする機会を奪ってしまうことになります。

葬儀は、家族だけでなく故人の友人・知人の方々にとっても、故人との大切な最期のお別れの場です。

そのような方がいる場合は、配慮が必要です。

  周囲の方とのトラブルを避ける方法の1つに、「エンディングノート」があります。

エンディングノートとは、自分の終末期のことや死後のことについて家族や友人に伝えたいことを記録しておくノートです。

  このノートに法的な効力はありませんが、直葬が本人の意思であったことが明確になり、周りとのトラブルを防ぐことができます。

また葬儀に参列してほしい人を明記することで、親しい友人へ遺族から事前に連絡を取ることも可能になります。

 

6.3.葬儀社を利用しないときはすべて自分で用意する

葬儀社を利用せず、自分で直葬を行う場合は、ドライアイスや棺、骨壺の購入や火葬場の手配、死亡届などの手続きをすべて自分で行わなければなりません。

直葬の流れを理解して、事前準備をしておく必要があります。

 

6.4.弔問客へはその都度対応が必要

直葬を終えた後、最期のお別れができなかった知人が、自宅に弔問に来られる場合があります。

その場合は個々に丁寧に対応をする必要がありますので、弔問客の人数が多いと葬儀を行うよりも手間がかかると感じることがあります。

  また、葬儀社で一般的な葬儀を行うと、葬儀告別式への会葬のお礼として、返礼品を用意します。

その返礼品を、弔問客用に自宅に何セットか持ち帰ることが一般的ですが、直葬の場合は返礼品の用意がないため、急な弔問に困る場合があります。

  また、無宗教葬の場合は位牌がないため、弔問客がどこに手を合わせてよいか戸惑う可能性もあります。

 

6.5.挨拶状でしっかりと対応を

直葬の場合、参列できなかった親戚や知人へは、挨拶状を送りましょう。

この挨拶状で、故人が生前お世話になったお礼の気持ちを伝えましょう。

また、弔問をご遠慮いただく旨が伝わる内容にすれば、弔問客の対応が少しは楽になるでしょう。

  挨拶状の内容について、例文をご紹介します。

  母○○は、○月○日、○時○分に○○病院にて急逝いたしました。

母の生前に賜りましたご厚誼に厚く御礼申し上げるとともに、ここに謹んでご通知いたします。

葬儀におきましては、故人の生前の意志に従いまして誠に勝手ながらごく身内だけでとりおこないました。

尚、お供えや御香典につきましてはお心のみ頂戴させていただき、ここにご辞退させていただきたくお願い申し上げます。

何卒ご了承いただきますようお願いいたします。

7.直葬の服装やマナーとは?


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7.1.香典を頂いた時の対応は

直葬では、香典は辞退する場合が多いです。

しかし、どうしてもということでいただいた場合は、香典返しが必要となります。

香典返しの相場は、一般的には半返しとし、いただいた金額の半分くらいのお礼の品を用意します。

 

7.2.服装は軽装で大丈夫?

直葬は身内だけで行い、葬儀告別式などの儀式がないため服装のルールも厳しくない場合があります。

しかし、火葬場へ行く場合は、喪服を着て身だしなみを整えることをオススメします。

直葬であっても、故人を弔うための大切な葬儀と思うのなら、やはり哀悼の気持ちを服装で表すことは大切です。

  葬儀での一般的な服装は、男性はブラックスーツに白シャツを着用し、黒色のネクタイ、靴下革靴を身につけます。

女性は黒色のワンピースやアンサンブルを着用し、黒色のストッキング、靴を身につけます。

  靴や鞄は光り物を避け、殺生を連想させる毛皮などの素材も使用しないようにしましょう。

なお、直葬が仏式で行われる場合は、数珠も必要です。

 

7.3.会葬は遺族の意思に寄り添おう

直葬の場合、親族やごく限られた家族のみで行う場合が多いです。

亡くなったという知らせを受けたら殻と言って、遺族が会葬を望まないのであれば無理に押し掛けることはするべきではありません。

  故人との関係が深く、どうしてもお別れをしたいのであれば、事前にその旨を遺族に伝えて、相談してください。

ただし、その弔問がかえって遺族の負担になることもあります。

  手紙で弔意を伝えるなど弔問以外の方法を考えるのも1つの方法です。

まとめ


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直葬では通夜や葬儀告別式がない分、葬儀社をたてても約20万円と、費用を大幅に抑える事が出来ることがわかりました。

また自分で直葬を行う場合は、火葬場などの条件が合えば、さらに負担が少なくなります。

葬儀の費用がどうしてもない場合、直葬という選択肢を考えてみるのも1つだと思います。

  また、最近では費用がない以外にも、会葬者が少ない、葬儀へお金をかける必要がないなどの理由で直葬を選ばれる方が増加しています。

また、費用や管理の面から、お墓以外の場所に納骨をする方も増えています。

お葬式や供養のカタチは自由です。

故人の意思をふまえて直葬を選ぶことは恥ずかしいことではありません。

ただし、その場合は周囲の方からの理解を得ること、そして参列できなかった方へ配慮することが大切なポイントです。

また、葬儀は故人とお別れをする最期の時間です。

遺された者が「死」を受け入れるために必要な時間であり、儀式でもあります。

その場合、やっぱりきちんと葬儀をするべきだったと、後悔しないように、きちんと考えて選ぶことをオススメします。